福島県教育センター所報ふくしま No.110(H06/1994.3) -037/038page
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『土の中の小動物が抽出でき,微生物の呼吸を調べることができる装置』
科 学 技 術 教 育 部 理 科 教 育 係
土の中の小動物を抽出したり,微生物の呼吸を調べたりできる装置を紹介します。
1.土の中の小動物を抽出する装置<使い方>
底を切ったペットボトルを逆さにしてその中に土を入れ,土の上に防虫剤を置き,蓋をしてボトルと蓋の境目の周囲にビニールテープを巻いて静置する。
2〜3日後に土の中の小動物が下の水を入れたフィルムケースに落ちてくる。落ちてきた小動物をルーペや解剖実体顕微鏡等で観察する。
写真1
図1
<抽出した小動物の例>
写真2 アリヅカムシ
写真3 カニムシ
写真4 モミ林の動物相
写真5 高層湿原の動物相
2.微生物の呼吸を調ベる装置写真1(図1)の装置でべットボトル内の空気を密閉できるようにすると,微生物の呼吸を調べることができる。
<使い方>
べットボトルの口につけたゴム管をピンチコックで閉じ,土をボトルの中に入れ,10%の砂糖水を約30立方センチメートル加え静置する。約2時間後,ピンチコックを緩めてボトル内の空気をフィルムケース内の石灰水に送り,石灰水の変化の様子を観察する。
写真6