福島県教育センター所報ふくしま No.110(H06/1994.3) -036/038page

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友達のよさや共に学ぷよさ等に気付いたりすることができるようになってきたからではないかと思われる。また,気付きカードの活用により,事後に深く関わり,事象の変化を注意深く見ようとする意識が高まってきたからではないかと考えられる。

資料3 理科学習に対する意識調査

事 前 事 後
めあてをもって学習しているか 3.8 4.0
粘り強く学習しているか 3.7 4.2
友達と協力し合って学習しているか 4.0 4.0
考えながら実験や観察しているか 4.1 4.3
自分の考えを発表することができるか 3.6 4.0
友達の考えと自分の考えを比べながら,発表を聞いているか 4.0 4.1
不思議に思ったことを書くか 3.9 4.3
学習後,学習してよかったと思うか 4.4 4.7
学習が終わって反省することがあるか 3.7 3.9

2. イメージマップの分析から

『水』という言葉から,初めにイメージした言葉として本単元に関する内容が増えているので,見方や考え方が深まってきたと考えられる。また,科学的な見方や考え方の基礎・基本が多く記されるようになったので,見方や考え方が養われてきたのではないかと考えられる。

(一人当たりの言葉の記入数の平均は,事前が14で,事後が23であった。本単元に関わるワード数は事前が2.8で,事後が6.0であった)

資料4 事前のマップ

事前のマップ

事後のマップ

事後のマップ

4.研究のまとめと今後の課題

振り返りカードの活用により,自己の学習の仕方を内観・内省するようになってきた。また,友達のよさを見つけたり,共に学ぷよさに気付いたりするようになってきた。更に,気付きカードの活用により,事象に対して深く関わり,観察実験に集中して取り組む児童が多くなってきた。また,進んで発表する児童が増えてきた。

今後は,自己・相互評価が短時間でできるような内容に改善したり,気付きカードの内容や形式を改善したりして,より深く事象に関われるようにしていきたい。


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