福島県教育センター所報ふくしま No.111(H06/1994.6) -008/038page

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特 集 − 学力向上への視座−


特色ある学級経営を基盤に基礎・基本の定着を図り学力向上をめざす指導はどうあればよいか。

〜その子を生かす授業の工夫〜


安 達 郡 安 達 町 立 下 川 崎 小 学 校


1 研究仮説

学習環境を整え,自ら学意欲を高める教材の開発を行い,個に応じた学習過程により,支援の仕方を工夫すれば,学力が向上するであろう。

2 研究の視点

(1) 教材開発による授業の工夫
(2) 個に応じた学習過程の工夫
(3) 学習活動を支援する在り方の工夫

3 研究の実際

(1)教材開発による授業の実践

◎ 地域素材を開発し,児童が意欲的に学習に参加する授業(2年;生活科)

1. 授業の展開

大きく育てよう
(1) 学校園に大豆等野菜を植える。
(2) 収穫の期待を持ち,育てる。
(3) 野菜の収穫をする。
「とうふ」をつくろう
(1) 豆腐作りについて話し合う。
(2) 祖父母(地域の人材の活用)の話を聞き,意欲を持つ。
(3) 豆腐作りをする。
(4) 「豆腐パーティー」を開く。

2. めざす児童の姿(学力との関わり)

○ 本気になって野菜の世話をする。
○ 友達と仲良く世話をする。
○ 祖父母の話を真剣に聞き,やってみようとする。
○ パーティーの開き方を工夫する。
○ 豆腐作りの方法やむずかしさに気付く。

3. 児童の観察

児童の観察

<考察>

○ これまで家庭では何もしなかった子どもが,自分から農作物に水をやったり自分でも作物を栽倍するようになった。
○ 自分たちの住んでいる地区に,今でも豆腐屋があることがわかり,地域に対する関心が出てきた。
○ 物を作る苦労が体験できた。


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