福島県教育センター所報ふくしま No.111(H06/1994.6) -011/038page

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自ら学ぶ意欲を高めながら,生きた知識を身につけさせる指導


河 沼 郡 河 東 町 立 河 東 中 学 校


I 研究の趣旨

本校では,県学力向上ネットワークプラン指定校として,河東町の3小学校との共同研究テーマをもとに本校の研究テーマを設定し実践を進めている。本校は全校生徒約400名の中規模校であり,生徒は素直で学校全体が落ち着いている。学力についてみれば本研究に取り組む前は伸ぴ悩みが見られ,授業での達成度のみならず観点別到達度学力テストや定期テスト等の結果にもこのことがはっきりと表れていた。

そこで本校では,生徒の学力向上のために,中学生として当然身につけるべき基礎・基本(関心・意欲・態度,思考力,判断力,表現力,知識・理解)を「生きた知識」と定義し,それを身につけさせるための指導と評価の工夫を,複数年にわたる研究テーマとして設定した。

II 研究組織

研究組織

III 研究実践

1.4部会の実践

4部会毎に毎年研究テーマを設定し実践を進め,定期的に意見の交換や方向の修正を行っている。これは,本校の研究目標に到達するためには授業の充実がまず第一であり,そのためには様々な観点から総合的に学校生活の充実をはかることが必要不可欠であると考えたからである。

IV 研究実践内容と成果

(1) 授業研究部

授業を充実するために,生徒が課題を把握し,積極的にそれを追求しようとする授業の構成を行った。その結果,課題解決の各段階での調ベ学習が生徒の主体的な学習態度を少しずつ育ててきており.挙手や発表をする生徒も増えてきた。

さらに,生徒の評価を教科目標にそって的確に行うために,全単元の観点別評価計画を作成した。これには多くの時間を費やしたが,教師自身が各単元の指導目標を明確にする上でも有意義なものであった。

また,1年次の研究から,ごく基礎的な知識・理解が,生きた知識をつけるためには大きな役割を担うことを認識させられたため,漢字,計算,英単語の基礎学力向上自主学習会を毎週1回全校生で行っている。わずか30分程度であるが,採点,評価を生


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