福島県教育センター所報ふくしま No.112(H06/1994.10) -029/038page
の行動について学級の中で賞賛や激励をしM男が学級内で認められ受け入れられるように指導援助していく。
(4) 「連絡ノート」を通して,改善された行動の様子を知らせたり,その行動が定着するよう家庭への啓蒙を図ったりなど,家庭との連携を深めていくように努める。
[運動着の着替えの指導ブログラム]
(着替えの順序)
着替え開始
↓
1. 運動着袋をもってくる。
2. 運動着袋から運動着をとりだす。
3. 着ていた洋服を脱ぐ。
4. 運動者を着る。
5. 着ていた洋服をたたんで運動着袋に入れる。
6. 運動着袋をもとの場所においてくる。
↓
着替え終了 (指導プログラム)
6. 指導援助の経過
7. 指導援助の結果と考察
(1) 「Mちゃんがんばりノート」から
○ 着替えに無関心であったM男に対してめあてを記入させたり,認めのシールを貼らせたりしたことは,着替えの行動を意識させるのに有効であった。
○ めあてが達成された時にシールや頭なで・言葉かけの報酬を与えて認め,ほめたことによって着替えに意欲的に取り組む姿が見られた。また,途中で意欲が見られなくなった時,シールを絵がらシールにするなど刺激を変えることによって意欲を持続させることができた。このことから,行動変容の進み具合に応じて刺激を修正していく必要があることがわかった。
(2) 形成化法とトークンエコノミー法による指導結果から
○ めあてをわかりやすくして,6つの行動ステップを一歩一歩達成させながら目