福島県教育センター所報ふくしま No.112(H06/1994.10) -034/038page

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講座だより

高 等 学 校 家 庭 科 関 係 講 座

科 学 技 術 教 育 部


1 男女で学ぶ新しい家庭科のスタート

今回の改訂により,高等学校家庭科は男女必修となり,いよいよ今年度から男女で学ぷ新しい家庭科がスタートしました。

高等学校家庭科関係講座では,平成元年度から新しい家庭科教育への共通理解とその具現化を目指して教材開発や指導法の改善に取り組んでいます。

ここでは,「高等学校家庭科実技講座」と「高等学校家庭科情報処理研修講座」を紹介します。

2 「高等学校家庭科実技講座」

本講座は,家庭科教育に関する専門的な技術,今日的な機器を使用した実験・実習及ぴ指導法について研修を行います。

今年度は生活に対する見方や考え方を環境間題の視点から見直すことができるような消費者教育への取り組み,健康な住まい方を創造できる住居指導の在り方,家庭用機器をじょうずに使って合理的な生活ができる題材の検討など,男女ともに生活的自立ができ,協力して家庭生活を築く力を育てられるような内容の実技研修を予定しています。(表1参照)

表1平成6年度「高等学校家庭科実技講座」

日 程 内 容
11月30日〜12月2日(3日) ○新しい家庭科教育の実践と課題(講義・研究協議)
○環境と消費者教育(講義・実験・実習)
○新しい学力観に立つ住居指導の在り方(講義・演習)東京学芸大学教授 小澤 紀美子
○電子レンジの原理とその活用(講義・実験・実習)関東学院女子短期大学講師 肥後 温子

3 「高等学校家庭科情報処理研修講座」

本講座は,パソコンの操作と利用を通して,家庭科における情報処理教育に関する研修を行います。家庭に関する学科では,「家庭情報処理」が必須科目として位置づけられました。当面の課題は,題材・教材(ソフト)の研究とその指導の在り方や評価の検討です。これらを踏まえ,今年度からは,情報処理教育に関する基礎研修から一歩進み,具体的な指導法の研修と授業に直結したソフトづくりができるような内容になっています。(表2参照)

指導できる教員が少ない現状を考えるとこの講座の意義は大きいものがあります。次年度の積極的な参加をお待ちしています。

表2平成6年度「高等学校家庭科情報処理研修講座」

日 程 内 容
(前期)6月29日〜7月1日 ○家庭科教育における情報処理教育の指導(協議)
○MS−DOS(講義・実習)
○BASIC言語によるプログラミング(講義・実習)
○実践発表 東白川農商高校教諭 山本 真理子
(後期)8月17日〜8月19日 ○FCAIによるソフトの作成:表計算ソフトによる家計簿の作成(講義・実習)・・・・どちらかを選択
○家庭科教育におけるパソコンの活用(講義・実習) 横浜国立大学教授 原田 睦夫

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