福島県教育センター所報ふくしま No.113(H07/1995.2) -034/038page

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講座だより

環 境 教 育 講 座 だ よ り

環 境 教 育 委 員 会


平成5年度に新設され,本年の7月に第2回目を実施した「環境教育講座」について紹介します。

1 講座のねらい

本講座は,環境教育の理念や目的そして学校の教育活動全体を通しての実践の方法などの理解に役立つことと,野外や室内で実践可能な具体的内容を研修することで,授業での実践方法の理解や技能の習得に役立つことをねらいとしました。

また,小・中・高と校種の異なる先生方が実験,実習などをお互いに協力し合いながら行いましたので,校種間の情報が交換でき,他校種の現状を知ることができるとともに,連携も深められました。

2 実施時間

・平成6年7月11日〜14日 3泊4日

3 参加者(37名)
・小学校 15名
・中学校 13名
・高等学校 7名
・盲・聾・養護学校 2名
4 内容

(1) 1日目:外部講師の講義

1.「環境教育の在り方」
元東北大学学長 加藤 陸奥雄先生

2.「福島県の自然環境」
福島大学教授 樫村 利道先生

(2) 2日目:野外研修

午前の部と午後の部に分け,午前の部は,対象とする児童・生徒の発達段階に配慮して校種別に分かれて,「水生生物による水質調査法」や「騒音の測定法」など5つの教材について研修しました。午後の部は,「排気ガス中のNOx の測定」,「川の自然度の調査法」などから一つを,「生活環境調査」,「ごみ問題に焦点をあてた社会科における環境教育」,「自然放射線の測定」から一つを選択して校種の異なる先生方が一緒に研修しました。

(3) 3日目:室内研修

家庭科と理科が連携して開発した教材「エコ・クッキングを体験してみよう」や県外の先進校の紹介を中心とした「環境教育の授業での取り組み」,「化石燃料によるCO2 排出と自然エネルギーの利用」,「未来の生活シミュレーション」の4つの教材を校種共通で2班に分かれて研修しました。

(4) 4日目:研究協議,外部講師の講義

1.研究協議

実践の現状や問題点などを中心として,小学校班と中・高班に分かれて協議し,環境教育について理解を深めました。

2.外部講師の講義

「環境教育の実践」
福島市立渡利小学校長 古関 信男先生


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