福島県教育センター所報ふくしま No.113(H07/1995.2) -033/038page
エ 「九州新聞」作成から(略)
オ イメージマッブから
学習の事前と事後において九州地方に係わるイメージマップを作成させたところ次のような変容がみられた。作業的学習を通して九州地方に係わる地理的事象を広がりをもって捉えることができたことを知ることができる。
カ 「授業モニター」から(略)
キ 「学習内容確認表」から(略)
ク 事前・事後テストの比較から(略)
2. 検証授業について
ア 作業的学習の視点から
シラス台地の地質的特色を捉えさせるために落雁を用いた実験を行った。生徒は,学習に楽しく取り組み,シラス台地の地質的特色を体得させる上での効果も高かった。
イ 確認テストから(略)
3. 本研究を振り返って(略)
アンケート調査から事前と事後の生徒の意識の変容を捉え,考察を加えた。
以下にその調査結果の一部を載せる。
アンケート調査桔果(一部) □社会科の授業には意欲的に取り組んでいますか?
たいへん意欲的 23%→44% 意欲的なほう……56%→56%
あまり意欲的でない…20%→0% 消極的……………1%→0%
□社会科が好きですか?
たいへん好き…………21%→38% 好き………………62%→62%
あまり好きではない・・・16%→0% 嫌い……………1%→0%
□九州地方の学習には満足していますか?
おおいに満足している……47% 満足している…………………50%
あまり満足していない…3% まったく満足していなしい…0%V 研究のまとめと今後の課題
1.研究のまとめ
(1) 作業的学習の場を意図的に設定して授業を展開することは,生徒の主体的な学習姿勢を培う上で欠かせないことであることを再認識することができた。
(2) 視聴覚教材,特にビデオ教材をはじめとする映像資料,そして,実物,模擬物の活用は,地理的臨場感を実感させ,学習内容の理解と定着を促す上で大変効果があることが分かった。
2.今後の課題
教師側が,作業的学習を意図的・計画的に設定して授業を進めた結果,生徒の自発的な創造によって学習が進められていく場面が少なくなってしまった。自己教育力,自ら学ぶ姿勢を涵養していく上で,このような作業的な学習の方法も生徒の手によって開発されていくことも必要ではないかと考える。しかし,そうした場合の教師の支援の仕方や時間の確保が課題として残るものと思われる。