福島県教育センター所報ふくしま No.114(H07/1995.3) -015/038page
III 数学
本県の児童生徒は,算数・数学が苦手であるとしばしば指摘される。では,実際に本県の中学生は,数学に対してどのような教科イメージを抱き,なぜ嫌いになったりしているのか,意識と学習行動を探った。
楽しい分かりやすい教科「数学」
今回の調査で瞠目させられたことの一つは,中学校1年生の70%前後が,数学の教科イメージを「楽しい」「分かりやすい」と肯定的に評価していたことだった。
これは,調査した月が,入学してまだ間もない7月であったことも,関係しているかも知れない。2年生になると,肯定的な評価が50%を切ることと併せて注目すべきことのように思われる。
なお,「こつこつ勉強する」「将来役に立つ」などのイメージが強いのは,当然と言えば当然である。
教科観 数学嫌いの2年生
「数学に対する好き嫌い」を学年別に集計したものが下のグラフである。2年生の数学嫌いが目立つ。
数学の学習が好きか いつ、数学を好き(嫌い)になったか
算数嫌いが,小学校中学年に始まり,中学校1年が,好き嫌いの分節点であることが分かる。
数学が好きになった時期
数学が嫌いになった時期