福島県教育センター所報ふくしま No.114(H07/1995.3) -027/038page

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していくことが必要である。本研究では,教科等外の領域に注目し,学習環境の整備も含め,その有効な活用法を考えた。

(1) 学習環境の整備

 生徒がパソコンをいつでも自由に使えるよう配置,解放し,主体的にパソコンを活用できる環境を整えた。

(2) 活用の具体策

 主体的に活用させる方策としては,「創意の時間」及び「休み時間」においては,以下の実践が行えるようにした。
1.(丸囲み) キーボード操作能力を身に付ける。
 フリーソフトの「キーボードトレーナー」を使用し,操作能力向上を図る。
2.(丸囲み) 簡単な文章を作成する。
 ワープロソフト,簡易エディタ等を使用し,日本語変換の基本的操作を身につける。
3.(丸囲み) ゲーム感覚のソフトを活用し,個人またはグループで作品を作り上げる。

 ワープロで作成した問題をクイズ形式に変換するフリーソフトを使用した。センターからは,参考にK中学校の郷土資料を基にクイズを作成し提供した。

4 情報活用能力の変容

 研究対象を1,3年生及び教師に絞って実施した。評価の方法は情報活用能力育成のための上位目標3つと,その因子を12項目設け,評定尺度を基に問題を作成し,5段階で評価してその変容をみた。
(平成元年度教育センター研究紀要参照)
・情報の処理と創造力の育成 → 収集,選択,処理,創造,伝達
・情報化社会の認識と情報モラルの確立 → 特質,影響,重要性,責任
・情報手段の理解と操作能力と習得 → 基礎,特徴,操作

 教師は指導という立場から,さらに3項目追加した。
・情報教育の必要性と,授業への活用 → 必要性,活用意欲,活用方法

 グラフにおいて,評価が3以上はプラス思考,3以下はマイナス思考の度合いを表わしている。
(平成6年4月,平成7年1月実施)

(1) 生徒側の分析と評価

<中学校1年生>
中学校1年生

 「情報の処理と創造力の育成」は,パソコンに対するリテラシーが向上した段階で実際にいろいろなソフトを活用しながら,データを選択,処理し作品等を作成することで身につけられる要素である。授業での活用機会が少なかったことを考えると,この段階は今後の活動の中で向上するものと考えられる。

 「情報社会の認識と情報モラルの確立」は,パソコン操作等の面の向上には影響されない。毎日の学習活動など様々な要因が影響する部分である。従ってある程度意図


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