福島県教育センター所報ふくしま No.114(H07/1995.3) -034/038page
について再度自分自身で取り組み,「わかったつもり」から脱却し,納得のいく数理を獲得できるようにする場のことである。それは,自己評価の場でもある。
3. 「満足感を味わう」とは,学習後に,「おもしろかった」「こんなことがわかった」などの実感があり,「満足した」と答えられる状態になることである。そのためには,疑問や考えを出せる場,認められる場,定着させる場が必要であると考える。
3 研究の実際と考察
(1) 単元名「比例」−6年−
(2) 本時のねらい(10,11/13)
比例のきまりを使って,未知数を求めることができる。
(3) 本時の展開
(4)指導の結果と考察
1. フリートークについて
本時は,解決の見通しについては話し合いをせず,即自力解決に入った。
その結果,子供達は次のような考えを見つけていた。
ここで考えができた子のみに,「自分と違う考えの人を3人見つけて話し合ってみよう」と投げかけ,フリートークに入った。自分の席を立ち思い思いの所へ移動し,自分と同じ考えかどうか確かめていた。
フリートーク(だれとどんなことを話したか) 有効性 フリートークを初めて取り入れた2時目は,「うるさくなるのでやらないほうがいい」「別なことを話している人がいる」などの否定的な反応があった。
そこで,「自分なりの考えが見つかった子だけフリートークに入ること」「自分の考えを説明したり,疑問点について話し合ったりすること」など,学習の仕方を指導してきた。その結果,不必要に席を立つ子は少なくなり,どの子がまだ自分なりの考えが持てないか一目でわかり,教師の支援もしやすくなった。一方