福島県教育センター所報ふくしま No.114(H07/1995.3) -036/038page
研究成果の発表
先導的・実践的研究の成果を発表
−平成6年度福島県教育研究発表大会−
本県公立学校及び,当教育センターの研究成果を発表し,その普及を図り,本県の学校教育の充実進展に資することを目的に義務教育課・高等学校教育課・教育センターの主催で開催している『福島県教育研究発表大会』は,去る2月10日(金)に約270名が参加して盛大に行われました。
発表大会は「全体会」及び「分科会」の日程で行われましたが,そのうち全体会においては,本年度の教職員研究論文で特選に入賞された4つ(学校共同研究2,個人研究2)の研究,及び高等学校教員の研究さらに当教育センターのプロジェクト研究の発表が行われました。
教職員研究論文の発表では,学校の実態や今日の教育課題を踏まえて研究主題が設定され,新しい学力観に立つ授業実践の累積とその分析を通して得られた成果が述ベられており,示唆に富むものでした。
高等学校教員の研究発表では,化学実験から得られた物質の変化に関心を持ち,化学部の活動に発展させていった実践報告及び,工業高等学校の活性化を図る方策を考察した研究などユニークな発表が行われました。
当教育センターのプロジェクト研究は,本県中学生の学習に対する意識と行動の実態を調査し,学力向上方策の基礎資料にする研究,環境教育講座の効果的な運営を考察した研究報告,そして学校不適応児童生徒への援助の在り方について一年次の調査を踏まえ,二年次では援助試案を研究したものの発表を行いました。
また,分科会は4つの部門に分かれて,14テーマについての研究発表が行われました。分科会の発表は,当教育センターの研修講座受講者の研究,あるいは教育センター所員の所内における業務との関連を図りながら,教育実践に結びつく内容の研究発表だったので,質疑や協議も行われていました。
昨年度よりさらに参加者が増え,先生方の研修意欲を実感しました。
なお,当教育センターの研究物については後に研究資料として冊子にしてお分けできますので,先生方のご利用をお待ちしております。