福島県教育センター所報ふくしま No.115(H07/1995.7) -029/042page

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表3 (合計159名の5段階評定の平均)

 《質 問 内 容》 

  《5段階》

  1. パソコン画面は見やすかったですか。
  2. パソコン画面は理解しやすかったですか。
  3. 学習意欲はでましたか。
  4. 進んでパソコンでの学習に参加しましたか。
  5. 学習内容は理解できましたか。
  6. これからも続けたいですか。
  7. 他の授業でもパソコンで学習したいですか。
  • 【4.4】
  • 【4.2】
  • 【4.3】
  • 【4.4】
  • 【4. 3】 
  • 【4.5】
  • 【4.7】

 さらに,今回のパソコンを用いた個別学習に興味・関心をもち,積極的に取り組んだ様子が伺えた。しかし,いくつかの問題点もあげられた。

5 学習記録分析ソフトウェアによるFCAI履  歴ファイルの分析と評価

(1)個人履歴分析の例

 生徒一人ひとりの実行ディスクにできた学習履 歴ファイルを1つのデータディスクにまとめ,学 習記録分析ソフトウェアでFT図,FR図,誤答 分析等を中心に個人履歴分析を行った。その1つ の例を図1・2,表4に示す。

 FT図,FR図から,この生徒の学習に対する 意識や態度について,次のように推測できる。

 着実に基本コースから取り組み,積み上げながら学習するタイプである。「電流回緒」の問題にはあまり自信がない。したがって.時間も多くかかっている。同じ問題でのミスが多いことから,間題や解説をよく読み,落ちっいて取り組むようなアドバイスが必要である。

 また,誤答分析からフレーム300の問題につい て,次のような考察をすることができる。

問題フレーム300の画面
問題フレーム300の画面

 この問題での正答は「0.5」であるが,この生 徒は「3」と始めに答えている。そこで,この生 徒の考えを次のように説明することができる。

 「3」と答えたのは,e点のとなりの2Ωをそのま ま用い,6[X]÷2[Ω]=3[A]と計算したた めと考えられる。したがって,この生徒は.「回路全 体を流れる電流の強さの求め方」がまだ十分に身につ いておらず.e点,f点の位置に惑わされてしまった と考えられる。ただし,次のf点での電流を求める問 題では,1回で正解していることから「直列つなぎの 回路における各点での電流の強さは等しい」という性 質は理解していると考えられる。

 このように,個人履歴を分析することにより, 生徒一人ひとりの「学習に対する意識や態度」, 「つまずき」を細かく分析することができる。

図1 FT図(Frame-time diagram)
図1 FT図(Frame-time diagram)
図2 FR図(Frame-Response diagram)
図2 FR図(Frame-Response diagram)

表4 誤答分析一覧
【矢印】でスクロール、【リターンキー】でメインメニューへ
フレーム番号 フレームタイプ

開始時間

回答時間

C/W/N

回答

100 Q 124 12 W 全体的に誤答が多い
100 Q 136 3 W
155 Q 426 20 W 4
155 Q 446 10 W 8
220 K 563 13 W 2
220 K 588 14 W 2
220 K 618 24 W 2
260 Q 782 20 W 9
300 K 903 10 W 3
300 K 937 56 W 0.2
320 K 1106 7 W 6
320 K 1130 22 W 30
380 Q 1378 45 W 1.5
380 Q 1449 40 W 0.67
400 Q 1621 13 W 4
400 Q 1697 2 W 2
470 K 1968 9 W 4

(2)集団記録分析の例

 集団記録分析の例として,2年の抽出生徒をま


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