福島県教育センター所報ふくしま No.115(H07/1995.7) -036/042page

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  • 新聞の内容を確認し、個別に新聞を作る。
  • 進み具合や集中力の持続度の個人差に配慮する。
  • 作品を発表し、学習成果を確かめる。
  • 評価は、読解技能に偏らないように項目を設定するとともに、互いに良さが認め合えるように工夫する。

【検証授業1】(4/8時間)

 (1) 本時のねらい

   文章の展開に即して内容を捉え,要約することができる。

 (2)指導過程(略)

 (3)実践の概要

  1. (丸囲み) どの生徒も能力差に応じ自力で文章を検討し,集中して作業に取り組んだ。
  2. 抽出生徒A女(上位:発言は少ないが常に熱心に学習する), B男(中位:やや消極的だが,地道に学習する),C女(下位:意欲的に学習するが,気分にムラがある) ,3名とも時間内に要約を完了した。時間内に終わらなかった生徒は男子4名,女子2名だった。
  3. グループ内で要約文を検討しながら要約文を自己批正する姿が多く見られた。 また,上位生徒が下位生徒の要約文を具体的に指示して修正させる姿も見られた。
抽出生徒C女の第1段落の要約文
 金星には,表面が厚い雲で覆われていて, 太陽の光をよく反射するからひときわ明るく見えているのだ。 金星は地球より少し小さいくらいでよく「地球の双子星」と言われていた。 そのため、雲があれば雨が降る。雨が降れば海ができる。 そしたら生物がいるんじゃないかと人は考えたのである。

【検証授業2】(5/8時間)

(1)本時のねらい

  文章の要旨や主題を捉えて,自分のものの見方や考え方を深める。

(2)指導過程

段階 学習活動・内容 時間 学習形態 ○教師の支援   ●評価
導入 1.本時の学習目標を確認する。

*筆者の考えについて,自分の考えを深める

一斉 ○前時の学習で気づいたことや考えたことを簡単に発表させ,それに結びつけて課題を提示する。

●本時の学習課題を理解し,主体的に取り組もうとしているか。(観察)

展開 2.要旨をまとめ,筆者の考えについて自分の考えをまとめさせる。 15 個別 ○紙面の構成を考えて,文字数を制限するが,話し合いの後で推敲することを伝え,あまり字数にこだわらせずに書かせる。

○用意に書けない生徒に対しては問いかけをして,思ったことを明らかにさせて,意欲を喚起する。

●自分の考えをまとめることができたか。(観察)

○話し合いの進め方や役割分担について確認する。

○17ページ「話し合いの工夫」の学習を思い出させ,次の点から考えを深められるようにする。

  1. 新しく学んだ点
  2. 共感した点
  3. 納得できない点
  4. 不明な点,疑問点
  5. 付け加える点

○話し合いの結果をもとに,推敲させる。

○各班の話し合いの様子を把握し,多様な意見が出るように意図的に発言させる。

●自己の考えを深めることができたか。(記述分析,自己評価)

3.グループ内で発表し,話し合う。 15 小集団
4.各班の代表の発表をもとに自分の主張を修正させる。 15 一斉
終末 5.本時の学習のまとめと,次時の学習予定を確認する。

1)本時の学習を振り返り,自己評価する。

2)次時の学習予定を確認する。

一斉 ●次時の学習内容を理解し,見通しをもつことができたか。(挙手)

(3)実践の概要

  1. 自分の考えを書き始めるまでに時間がかかった生徒が多かったが,ほぼ全員自分の考えをまとめることができた。
  2. 抽出生徒A女の班はA女を中心として活発な話し合いが続いた。B男の班は早々と話し合いを終え, ワークシートをまとめている生徒もいた。C女の班は初め協力体制が整ってなかったが, 授業者が司会者に助言を与えたところ活発になり,時間が不足した。
抽出生徒A女の主張文
抽出生徒A女の主張文

  4 その他の諸調査の結果

(1)説明的文章についての興味・関心の変容

資料1 説明的文章についてのアンケート
説明的文章についてのアンケート

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