福島県教育センター所報ふくしま No.116(H07/1995.11) -025/042page

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要性を感じ,校内研修までこぎつけた学校。9割 近くの学校では,新しい教育課題の一つとしての 環境教育に関する共通認識が十分でないため,校 内研修実施の条件が整っていないと思われる。

問4 あなたの学校で,環境教育を推進していくための指導計画がありますか。

全体計画がある 2(校) 6.7(%)
簡単な計画がある 9 30.0
ないので作成したい 19 63.3

 4割近くの学校は労作により,環境教育指導計 画を整備している。作成中も含め,教職員は環境 教育を意図的,計画的に推進し,実効のあるもの にするために計画の必要性を強く感じている。

(3)環境教育推進上の問題点

問5 あなたの学校で,環境教育を推進しにくいところがありますか。あるとすればどんなことですか。

環境教育への教職員の意識が低い 17(人) 複数回答
教職員の危機感,必要感に乏しい 8  
だれかがやり出すのを待っている 6  
指導の時間確保が難しい 4  
多忙で手がまわらない,余裕がない 3  
校務分掌の体制が整っていない 3  
教職員の研修の機会がない 2  
その他 4  

 環境教育への意識高揚,アプローチについては各学校それぞれに行っていると考えられる。しかし,校内の諸条件から教職員の意識は十分に高まっておらず,このマイナス要因についての変革を教職員が強く望んでいることがうかがえる。

 4.環境教育推進上の課題

間6 あなたの学絞で,今後,環境教育を推進していくうえで取り組まなければならない課題を3つ挙げるとしたらどんなことですか。

全体計画,指導計画の作成 23(人)
教職員の認識,意識の変革 17
校内研修の実施と指導法の研究 12
教育課程の見直し,位置付け 7
時間の確保,教材研究 6
児童,教職員の意識調査 5
校務分掌の位置付け 4
指導内容,教材の検討 3
条件整備 3
その他 10

 児童への日々の指導をどう行うか,教職員の意 識をどう変えていくか,これら2つの問題は各学 校での共通課題であり,今後の方向性でもある。

 学校は校内研修と指導法の研究,教職員の意識 の変革,指導計画作成など相互に連動させながら環境教育の推進にあたっていくことが特に大切であると考えられる。

4 環境教育の在り方に関する構想

 環境教育推進に関する問題点について,調査の視点との関わりから,その要因について検討してみると次のようなことが言える。

 1. 環境教育の実技にあたって,環境教育の目的,内容が明確に捉えられていないという現状について

 ア 学校経営の今日的課題に対する経営者の認識や展望を具体的に示していく機会を多く設定する。


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