福島県教育センター所報ふくしま No.116(H07/1995.11) -037/042page

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段落 学習活動・内容 時間 ○教師の支度  ●評価 仮説との関連
導入 (1)基本1,2の復習
  • 既習の例文の暗唱

(2)本時の学習内容を確認

8分 ○前時の復習として,例文を暗唱させ定着を図る。

●丸暗記ではなく要点を理解しているか。

(1)基礎や基本がいかに大切で,実践問題の解答と深く関連があることを学ぶ。
展開 (3)関係副詞の働き(関係副詞による書き換え)

(4)関係代名詞 that に関する問題

  • 先行詞と関係代名詞 that との関係

(5)関係代名詞as,butに関する問題

(6)慣用表現に関する問題

34 ○「関係副詞を使い表現した文」と「接続詞と副詞を使い表現した文」を比較することにより,関係副詞の機能を学ばせる。

○基本的な知識で実践的な問題の解答ができることを教える。

○机間巡視をし個別指導をしながら,学力差に応じた指導を行なう。

●基本的な事項が身につき,問題解消法力につながっているか。

●生徒が意欲的に関心を持ち取り組んでいるか。

●問題を解く楽しさと充実感を観察する。

(2)学習した事項が実際の問題でどのように出題されているか理解する。

(3)一斉授業の中に学力差に応じた個別指導を取り入れ,上位者を伸ばすと共に,消極的な学力下位の生徒にもわかる授業を行い成就感を持たせる。

(4)実践問題とは言え,基本の上に成りたつものであり,今後,難問へ挑戦する意欲を持たせる。

終結 (7)本時の反省と次時の学習について確認する。解答できない箇所については次時までの課題とする。 8 ●文法(関係詞)に対する苦手意識を除去できたか。 (5)文法は,難しいものではなく,ルールであり,ルールを知れば問題も解けることを学ばせる。

(1)検証の観点

  1. 基本が定着したか,さらに問題解法力につながっているか。
  2. 理解度を自己評価させ,生徒の自己教育力が育っているか。 
  3. 文法苦手意識が減少したか。
  4. 学力差のある生徒達が自分にあった問題に意欲を持ち取り組んでいるか。
  5. 定着の状況は「事前・事後・把持テスト」により確認する。また,意欲や関心は生徒の反省によりとらえる。

(2)指導の概要

  1. 各時間毎に生徒の実態に即した 自主教材 を作成した。各時間毎にまとめとして10分間のチェックテストを入れた。 
  2. 教師主導型から,生徒重視の考えさせる授業を行った。机間巡視を行い 到達度に応じ個別指導 を取り入れた。
  3. 個人成績カルテ 《資料3》を作成し自己評価や反省を記入させた結果,授業の理解度や各項目の達成状況について生徒教師の双方で状況の把握ができた。
  4.  事前テストの結果,関係詞の中でも次の項目の正答率が低く重点的に指導した。
《資料6》「個人成績」カルテの実際
《資料6》「個人成績」カルテの実際

(1)考察

  1. 「教材(自主教材)の段階化」から

 生徒の到達状況や進度を考慮し,基本から中級レベルの教材を系統立てて作成した。その結果,下位から上位グループまで理解し参加できる授業であった。

  2. 「個に応じた指導」から

 一斉授業の暗記型,知識詰込み型の授業から,机間巡視を行い学力差に応じた指導を行った。その結果,生徒のつまずき解消に役立ち,基礎から応用力(問題解法力)の定着につながった。


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