福島県教育センター所報ふくしま「窓」 No.119(H08/1996.11) -021/042page
3 検証授業の計画と実践の概要
1 単元名
作品のおもしろさを「アナトール、工場へいく」
2 指導計画 (総時数 14時間)3 検証授業の実際
【検証1】(4/14)
(1)ねらい
ねずみに対する人間の見方、アナトール、ガストンの考え方の違いを読み取ることができる。(2)授業仮説
それぞれの人物の考え方を正しくとらえる場面において、中心的な部分を視写して対比する活動を取り入れれば、主人公の考えがより深く理解できるようになるであろう。
(3)実践の概要
登場人物の考え方を的確にとらえさせることが、物語の主題をつかむことには欠かせない。そのために視写の活動を取り入れ、考え方がよく分かる描写から人物の構造図を描いた。それぞれ相反する考え方の対比が、その後の作品のおもしろさにつながっていく。児童は、ガストンのあきらめの気持ちと、アナトールの悲しみを的確に把握することができた。