福島県教育センター所報ふくしま「窓」 No.119(H08/1996.11) -026/042page

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〈資料〉1栄養バランスシート

A 栄養のバランスシートについて
  栄養のバランスを考えて献立を立てさせるのに、食品群別摂取量のめやすに照らし合わせ、過不足が一目でわかるように栄養のバランスシートに記入させた。〈資料1〉

B 生徒の創意工夫について
  今までの生活経験から「めん料理」を考えさせ、さらにグループで具や味付けを創意工夫させた。その後、栄養のバランスを考え、不足した栄養を補うものを調理カードから選ばせ、一食分としての献立をきめさせた。 また、一人一人が主体的に関わることができるように、作業計画表を作成させ、実習の計画を立てさせた。検証授業1の授業の後のプリントに記載された感想は次の通りである。

C 家庭での実践について
  献立作成に興味を持っている生徒はグループでの活動にとどまらず、個人でも実践してみようという気持ちや、栄養のついても今後考えたいという気持ちを持つことができた。

〈授業を振り返っての感想〉 〈家庭での実践のついて述べた生徒の感想〉

(3) 考察
 @ 生徒の創意工夫から
  こらまでの調理実習は教科書の題材例に沿って実習してきており、生徒の創意工夫が生かされる場面はあまりなかった。今回の実習計画では「めん料理」という以外はすべて自分たちの考えが生かせたので、生徒の学習への取り組みの様子は大変意欲的で、特に男子生徒が積極的に活動する姿が見られるなど、生徒の学習意欲を高めるのに効果的であったと思われる。
 ア. 調理カードの活用について
  調理カードの使用は生徒の思考の手立てとしては十分に役立ったと思われる。ただ、調理カードの範囲を超えられない思考の固さもみられた。今回は最初から調理カードを示してしまったが、生徒が考える場面を設けその後で提示したほうが、もっと生徒の創意工夫を生かすことにつながったのではないかと考える。


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