福島県教育センター所報ふくしま「窓」 No.119(H08/1996.11) -033/042page

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情報収集活動

 この後、個人で集めた情報を持ち寄り、チームによる討議を経て立論する活動を2単位時間実施した。

 (3)ディベート・マッチ授業の実際
 ディベート・マッチの進め方には、様々な型がある。本研究の「ディベート学習では、下記のような流れで実施した。なお、時間については児童の実施に応じて弾力的に設定すべきであろう。」

  「ディベート学習」の流れ
  肯定側立論…5分
  否定側立論…5分
  作戦タイム…5分
  論   戦…15分
  作戦タイム…2分
  否定側結論…3分
  肯定側結論…3分
  判定・講評…5〜7分

 次に『論戦(註2)』の一部を紹介したい。
 (註2)一般的には『反戦』というが、賛否両論が自由に考えを述べ合い思考が深まるよう「論戦」とした。



 テーマ「国連は、世界平和に役立っているか」

※ ビデオをもとに児童の発言を要約した。実際には、発言に詰まったりする場面も見られたが、意見の趣旨を忠実に再現した。

反対派:第二次世界大戦が終わってからも世界の14ヵ所で戦争が起こっていて、長いところでは、ベトナム戦争のように15年間も続いているので、国連は世界平和に役立っていないと思います。
 さらに、大戦後、新しい兵器が作られていることを見ても世界平和には役立っていないと思います。

賛成派:国連は、世界の平和と国と国との争い事を話し合いによって解決したり、全ての独立国が平等の立場で発展することを進めたり、経済・社会・文化などいろいろな問題を解決し、人権と自由を尊重していく目的でできたので、国連は重要な働きをしていると思います。

反対派:国連の憲章には、今発表したようなことが書いてありますが、実際には、いろいろな戦争が起きていたり、貧富の差があり子どもたちが飢えているという事実があるので、国連は、世界平和に役立っていないと思います。

反対派:世界には次のような問題があります。アフリカでは、食料をもらうために大勢の人々が並んだり、飢えに苦しむ子どもたちがいます。また、国際自然保護連合の報告によれが、ブラジルを始め多くの国々で自然破壊が進んでいるそうです。これでは国連は世界平和に


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