福島県教育センター所報ふくしま「窓」 No.120(H09/1997.2) -008/042page

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

目の前の子どもたちのために、
     そして私たち教師自身のために

〜学校課題解決をめざし、教帥の特性を生かす研修〜

郡山市立高野小学校

1 はじめに

 本校は、郡山市の北東部、張り子で有名なデコ屋敷や天然記念物ペグマタイトが学区内にある学校である。全校児童数117名、教職員数14名、1学年1学級のへき地校。昨年度は、国語の音声言語の指導を中心とした表現力の育成の研究で博報賞を受賞した。今年度は、同人の半分が異動により新しいメンバーに替わった。担任をしている教員のほとんどが20代後半で、本校が2校目という若い組織である。

2 本校における校内研修の問題

 (1) 国語科の音声言語の研究では、同人の協力のもと成果を十分あげることができた。しかし、テーマや対象が狭いため学校教育の内容・環境の変化や学校内外の多様な二一ズに十分対応しにくい。
 (2) 同人の年齢層が若く、個々の悩みや研修したい内容が様々な方面に及び、研修の内容や方法、運営の面では工夫が必要である。
 (3) いわゆる共同研究では、同人すべてに同様の内容と水準が求められがちになり、個個の能力・関心・必要性に即応しにくく、個性の発揮を促しにくい。
 (4) 教員一人一人がもっ「生きがい」に通ずる研修となりえているかという疑問がある。
 自らを開発する喜びや自己実現、年齢や経験にあわせた課題の達成と、人として生きていくために必要な研修となりえているのかという問題である。

3 本校の校内研修の内容と実際

 (1)本校教育課題解決のために必要な研修
 (2)教科を中心とした教師の特性を生かすための研修(個人研究を基本とする)
 (3)専門性を高めるための研修
 (4)必要性を感じている内容の研修
 上記4点をふまえて標記テーマを設定し、学校行事等の関連も図りながら月ごとのテーマと内容を決めて研修することにした。

4月一研修計画を立てよう。
(アンケートをもとに、内容、方法等を協議)
5月一これまでの成果を今年度に生かそう。
(前年度までの研究のポイントの学習と2年国語科の授業研究)
6・7月一プールでの指導やパソコンの指導ができるようにしよう。
(消防署員による心肺蘇生法の実技講習、体育主任による水泳の実技講習、インストラクターによる授業で使いたいソフトの実技講習)
8月一鼓笛パレードを成功させよう。
(音楽主任によるマーチングの実技講習)
9月一子供らしい絵の描かせ方について学ぼう。


[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

掲載情報の著作権は情報提供者及び福島県教育センターに帰属します。