福島県教育センター所報ふくしま「窓」 No.120(H09/1997.2) -011/042page

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 2 思いや願いをとらえるための工夫
 3 思いや願いをとらえるための教材開発と出会わせ方の工夫
 4 思いや願いを生かせるような学習の場の設定
 5 学びのよさに気づかせるための工夫

(2) 研究体制

 1 前年度までの体制から

  ア 各教科部ごとに、期日指定で年問一人1回の研究(部会)授業を行う。

  イ 各教科部の研究の全校での深まりを考え、各教科年間1回の全校観察授業を行う。

  ウ 部会授業、全校観察授業の際には、指導案(細案)と教材を分析した「しくみ表」を作成して授業を行う。以上のような体制で研究に取り組んできた結果、次のような反省点が明らかになった。

  ○ 年間一人1回の研究授業では、教師の指導技術が向上せず、授業の質的改善につながらない。

  ○ 期日指定で研究授業を行うと、研修にゆとりがなくなる。また、研修に対して受け身になり、教師の主体的な取り組みが少なくなる。

  ○ 教科部での研究は深まるが、学年研究の体制がはっきりしてないためか、全校的な研究の深まりがやや浅い。

2 研修の活性化を図るために
 前年度までの反省を生かし、研究の活性化を図るために、次のような研究体制を考えて、研究を推進してきた。

  ア 研修の充実を考え、期日指定の枠を外し、部会の計画でいっでも研究授業が行えるようにした。

  イ 部会の研究授業も授業者自らの必要に応じた研究授業を人切にし、指導案の簡略化を図りながら、いっでもお互いに観せあえるようにした。

  ウ 他教科との研究の交流を図り、研修の全校での深まりを促すために、教材研究や授業案づくりを部会だけでなく、学年の中でも行うようにした。また、お互いの学級で自由に授業を行えるようにした。

4 本年度の研究をふりかえって

 (1) 成果

  1 単元における基礎的・基本的内容を分析したことで、育てたい力がより明確になった。

  2 教材開発、教材との出会わせ方の工夫や学習の場の設定を工夫したことで、児童が主体的に取り組めるような授業を組織することができた。

  3 研究の体制を教師が主体的に取り組めるようにしたことで、それぞれが研修の充実感を味わうことができ、校内研修の活性化を図ることができた。

 (2) 課題

  1 これまで以上に児童の主体的学習態度を促すための単元構成や授業のあり方を研究していくこと。

  2 個別化への積極的な対応を目指して、算数ばかりでなく、他教科でもT・T方式の授業を導入していくこと。
    以上のような反省をもとに、さらに授業の質的改善や研修の活性化が図られるように、研究を推進していきたい。


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