福島県教育センター所報ふくしま「窓」 No.120(H09/1997.2) -012/042page

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組織を生かした校内研修

一教帥の個性を生かし、充実感ある校内研修を目指してー

会津若松市立第三中学校

1 はじめに

 社会の変化が力口速度的に進む今日、教師個人の資質向上が強く要言青されている。したがって、校内研修に対する二一ズはこれまで以上に高まっているといえる。

 本校における校内研修は、校内における共同研究を通しての現職教育が柱である。それによっていくばくかの成果をあげてきてはいるものの、一部の教師の努力に負うところが大きく、成果を全職員で共有するまでには至りにくいという反省を抱えていることも事実である。

 このような状況を少しでも改善し、教師一人ひとりが充実感を味わえるような校内研修の実現に向け、模索しているところである。

2 組織機能の充実に向け

 前述したような反省が生まれることは、校内の組織が十分に機能していないことも主たる原因であると受け止めている。

 そこで、学校における教育活動の方向性を詳細にわたって明確に示すことにより、教師一人ひとりの学校経営への参加意識を育て、組織の必要性に対する認識が高められると考えた。さらに、それによって、一人ひとりの「立場」による組織の運営と実践が円滑に進むだろうと期待した。

 その解決に向けて具体的には、1学校経営基本構想の他、それを具現化するための資料を「教育目標具現のために」というタイトルのファイルに綴じ、全職員が所持することにした。2運営委員会や職員協議会など、機会をとらえてその内容についてひもとき、理解を深めるようにした。3研修主任を運営委員会に参画させ、指導助言の機会を設けることにより、組織運営の能力を高めるようにした。

 組織が十分に機能することと、教師一人ひとりの個性や能力が発揮されることとは表裏一体であると考える。それが実現すれば、必ずや生徒たちの好ましい成長につながるものと確信できる。

3 組織を生かした校内研修体制

 今年度の校内共同研究の主題は「学びとる力を持つ生徒の育成」と設定したが、これは本校の教育目標に焦点を当て、その具現に向けて学校をあげて取り組もうとするものである。

本校の教育目標
 知性豊かで主体性に富む生徒
   ○学びとる力を持つ生徒
   ○強い意志を持つ生徒
   ○節度ある生徒
   ○健康づくりに励む生徒


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