福島県教育センター所報ふくしま「窓」 No.120(H09/1997.2) -025/042page

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 日常生活に関連するSTS問題についての教材を生徒自身に制作させ、その教材を用いて模擬授業させれば、日常生活と理科を密着させることができ、理科に対する興味・関心を高めることができるであろう。

 (2) 仮説のための説明
 1 STS問題とは
科学や技術が社会に影響を及ぼしていると考えられる問題である。環境問題のみならず、食料・人口・開発問題、医療・健康問題、資源・エネルギー問題、軍事問題、科学技術政策問題など多岐にわたっている。

 2 STS教材とは
 STS問題について、「科学」「技術」「社会」の面から考えさせることのできる教材である。教材制作にあたりその内容は、学習者自身の問題としてとらえさせることができるように、身近に起きているものがよい。また、学習を発展的に展開させるために、数多くの要素が複雑に絡み合っているものがよい。

3 研究の実際と考察

 (1) 単元名「人間と自然」
 (2) 指導言十画
   (STS教材制作の実習プログラム)

プログラム

プログラム

 ※ コンセプトマップとは、自然の事物事象に対する概念(コンセプト)を、名詞と名詞を動詞でつないでいくという形で表現したものである。

 (3) 考察
   (2)に示した実習プログラムにしたがい授業を実践した。その結果、STS問題に関する様々な反応や、理科に対する興味・関心についての変容がみられた。これらの点について詳細にみていく。

 1 生徒のSTS問題に対する理解度
   生徒が制作したSTS教材の一例を資料


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