福島県教育センター所報ふくしま「窓」 No.120(H09/1997.2) -029/042page
2 検索表の内容
「タイプ表」と「タイプ別検索表」石戸氏の「新しい植物検索表」の「検索表」は、内容が詳細であり、そのうえ多岐に渡っているので、身の回りに見られる一般的な植物のみを対象とし、取捨選択して簡略化するとともに、図3・4のように「タイプ表」と「タイプ別検索表」に2分害1」して、筋道を明確にした。
(2) 検索の手順
観察から得られた植物についての各種の情報を、まず「タイプ表」に適合させて調べようとする植物のタイプを決定する。次にそれを「タイプ別検索表」に適合させて科名を特定する。最後に、科名から索引を利用して図鑑を紐解き、種名を調べる。(3) 検索例
3 実践
(1) 内容
2の(2)検索の手順にしたがって、野外で植物を観察し、種名を同定する。
(2) 対象
・県内各地区の小学校教諭104名
(3) 場所・時期
・県内各地区、平成6年5月〜6月4 結果及び考察
(1) 結果(アンケート回答)
<簡単にできる植物検索法について〉1 「大変わかりやすい」「わかりやすい」の主な内容
・子供に質問されると困ることが多いが、この検索法によりある程度指導できそうだ。
・バラ科、キンポウゲ科の違いがよくわかった。
・野外での植物観察で、子供たちにただ「調べなさい」だけでなく、調べ方を指導できそうだ。
・図鑑で調べてみたい気持ちはあっても調べ方がわからなかったが、手掛かりをつかめた気がする。
2 「少し難しい」「大変難しい」の主な内容
・分類の仕方が細かく専門的すぎる。
・「検索表」が複雑すぎる。