福島県教育センター所報ふくしま「窓」 No.120(H09/1997.2) -030/042page

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 ・植物の専門用語が難しい。
 ・説明を聞いているときは、わかりやすいと思ったが、実際行ってみると難しい。

(2) 考察
 1 54%の人は「大変わかりやすい」「わかりやすい」と答えており、新しい検索法の導入により、実際の植物と図鑑の橋渡しができ、この方法が植物に対する専門知識がない人にも有効であったと思われる。

 また、この方法を「今後の授業に生かしていきたい」「子供の質問にも答えられるようにしていきたい」などと答えた人が多く、初期の目的がある程度達成できたと考えられる。

 2 その反面、「少し難しい」「大変難しい」と答えた人も、3害1」弱いた。この理由については、具体的内容に「専門的すぎる」「予備知識が必要だ」「内容が高度である」などが多くあり、植物の専門用語の理解がこの方法の障害となり、壁として感じたことによるものと考えられる。

5 「タイプ表」、「タイプ別検索表」の一層の簡素化、平易でわかりやすい「植物用語解説書」の作成

(図5)タイプ表(合弁花類)

 実践結果を踏まえ、導入した「新しい検索法」の利点をさらに発展・充実させるために、「検索表」の「タイプ表一、「タイプ別検索表」で検索できる対象種を小・中学校の教科書に記載されている種や身の回りに一般的に見られる植物に絞って簡素化した。また、図を多用したり、平易な言葉で説明をしたりしてわかりやすい内容の「植物用語解説書」を作成した。

(図6)タイプ別検索表例

(図7)植物用語解説書例


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