福島県教育センター所報ふくしま「窓」 No.125(H10/1998.11) -018/042page
三つの表現 〈水道のところで割り込みをされた時〉 (ア); あっ、……(ずるいなあ)。 【受身的】 (イ); ずるぬかしすんなよ。 【攻撃的】 (ウ); みんな並んでるんだよ。後ろに並んだらいいんじゃない。 【アサーティブ】 〈いたずらしようと誘われた時〉 (ア); えっ、あの一。……(いやだなあ。やりたくないよ) 【受身的】 (イ); なんでそんなことやんなくちゃいけないんだよ。ば一か。 【攻撃的】 (ウ); やめた方がいいよ。ぼくは、(わたしは)やらないよ。 【アサーティブ】
〈振り返り〉 K先生; (ア)・(イ)・(ウ)それぞれの役を交代してやってもらったけど、感想は? R 子; (ア)の役は、じれったい感じがしたけど、(ウ)の役は、すっきりした感じがしました。 S 男; (ア)の場合、相手にぼくの気持ちが、伝わっていかないみたいです。 F 男; う一ん。でも、(イ)は、どうも頭にカチンとくる。もう少しどうにかなんないかな。 R 子; (ウ)の言い方だと、自分の言いたいことが、相手にきちんと伝わるみたいです。 3 気持ち伝わったかな 〈感情を伝える〉
【ねらい】
集団の中で自分の考えや気持ちを主張するとともに、友だちがいろいろな考えや気持ちをもっていることがわかる。
【概 要】
ロールプレイを通して、動作、表情、声の大きさなどがコミュニケーションに影響していることに気づく。また、非言語的なものを意識しながら表現できるようにする。(3人一組で行う)
〈場面〉 クラスメイトのR子が、ぼく(S男)の失敗をおもしろがってみんなに話をして笑い者にしている。「やめて」と言いたい。 〈1回目のロールプレイ〉 R 子; ねえ、ねえ、聴いてよ。S男ったらさあ、また、どじってんの。笑っちゃうよね。 S 男; 困ります。やめてください。 観察者; (R子やS男の気持ちとともに、動作、表情、声の大きさなどについて振り返る) 〈2回目のロールプレイ〉 R 子; ねえ、ねえ、聴いてよ。S男ったらさあ、また、どじってんの。笑っちゃうよね。 S 男; やめてください。言われたくないんです。(立ち上がる) 観察者; (1回目と同じく振り返る) : 相手役を変えながら、ロールプレイを繰り返し、その都度、振り返りを行う。