福島県教育センター所報ふくしま「窓」 No.125(H10/1998.11) -034/042page
合っていた。
2 「してあげたこと・してもらったこと」
(11月1日実施)
(1) 概要
各自に人に「してもらったこと」「してあげたこと」を思い出させ、ワークシートに記入させる。6〜7人のグループに分かれ、一人ずつ書いたものを発表する。友達の発表で印象に残ったことなどについて全体で発表し合う。(2) 子供たちの感想
(3) 考察
遅い子で20分、平均8分位で書くことができた。一人ずつ発表する場面では、各グループとも、発表が終わるたびに自然に拍手がわいた。ワークシートに書くのに8分もかかっていたのは、人と助け合うことについては普段意識していないからであると思われる。このエクササイズをくり返し行うことで、助け合うことの大切さについて考えるようになってくると思われる。
3 「わたしはわたしよ」(11月15日実施)
(1) 概要
自分の体験したことや特徴について、みんなとは違うと思うことをカードに3つ記入する。記入された一人一人のカードの内容を、クラス全員の前で、だれのカードかを言わずに教師が読み上げる。それを聞いた子供たちがそれぞれだれのものかを推測する。
(2) 子供たちの感想(3)考察
このエクササイズは、日ごろはあまり人に話すことのない「みんなとちがうこと」を知ることができるので、友達のユニークな一面を垣間見ることができた。そして、友達一人一人が違うことを意識することで、個性を無意識のうちに認めることができるようになってくると思われる。
4 「いいとこさがし」 (11月19日実施)
(1) 概要
班ごとにまとまる。カードに自分の名前を書いて班ごとにまとめ、それを他の班のカードと交換する。交換したカードに他班の友達のいいところを、一人について1分のぺ一スで班で話し合い、協力してカードに書き込んでいく。また、同じように、自班が書いたカードを他班と交換し、カードに友達のいいところをどんどん付け足していく。これを何回か繰り返す。