> 福島県教育センター所報ふくしま「窓」 No.126(H11/1999.2) -015/046page

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

VI 研究の成果と今後の課題

1 研究の成果
(1) 教師側の変容
 1 教師の道徳に対する熱意が高まり、協力体制ができてきた。
 2 研究授業やモデル授業等により、「道徳の時間」に対する意欲が高まり、技術向上につながった。
 3 道徳的実践力の向上を目指し「道徳の時間」と他の教育活動との関連を図って指導するようになってきた。

道徳性の関するアンケート集計(保護者・教師)の一部
4:大変よい  3:良 い  2:やや悪い  1:悪 い
道徳性に関するアンケート集計

(2)生徒側の変容
 1 体験学習で得られたことが、奉仕活動に生かされ、進んで参加する姿が見られるようになった。また、弁論発表等にもおもいやりをテーマにするものが多くなった。
 2 毎日の清掃活動に一生懸命取り組む姿が多く見られた。
 3 ボランティア部では、施設の訪問、保育所訪問に積極的に参加する生徒が多くなったり、自主的に朝清掃する姿が見られた。
 4 道徳の授業の受け方が向上し、積極的に参加するようになった。

内容項目別の分析の一部

(3) その他の変容
 1 PTAあいさつ運動が実施され、会合等で道徳についての話題が多くなった。
 2 町役場との連携体制ができてきた。
 3 学校便りや方部懇談会、授業参観、PTA総会等を通して、研究の趣旨や実践体験学習、家庭教育のあり方などについて啓発に努め、保護者の理解を得ることができた。

奉仕活動

2 今後の課題
(1) 豊かな体験学習の場を、学校行事との関連からどのように設定していくか、工夫が必要である。
(2) 生徒が主体的に企画・運営する体験学習の場をどう設定するか工夫が必要である。
(3) 家庭や地域との連携を強化し、家庭、地域での実践が深まるように、どのように協力し合ったら良いかさらに研究したい。


[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

掲載情報の著作権は情報提供者及び福島県教育センターに帰属します。