使い分ける技能を身につける。
(3) 検証授業1
[1] 本時のねらい
◎ インタビュー活動を通して、相手が伝えたいことをとらえ、取材メモを作る。
[2] 指導過程(図1)
段階 |
学習活動・内容 |
時間 |
形態 |
支援・援助の基本的な姿勢 |
・資料 |
課題の把握 |
1 本時の学習課題と進め方を確認する。
・インタビュー活動の意義
・インタビューの仕方
・インタビュー項目
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一斉 |
10 |
○ インタビュー活動の意義を十分に指導し、取材学習の効果を上げるようにさせる。
○ 「話すこと」と「聞くこと」の関連を十分に捉えさせ、特に正確に聴き取ることを意識させる。 |
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課題の追求 |
2 二人組になり、インタビューを行う。(相互に)
・中学校に入学してから今日までの中に、一番心を動かされた出来事について。
・そのときの様子。
・そのときの気持ち。
・今の思い など
3 インタビューの内容を整理し、文章で表現する。
4 取材した相手に目を通してもらい、修正する。 |
ペア
個別
ペア |
20
10
5 |
○ インタビューされる者は前時に書き留めた材料メモをもとに、自分の伝えたいことを 明確にさせる。
○ インタビューする者は、相手に伝えたいことを正確に聴き取り、具体的な取材メモを 作れるようにする。
○ 必要があれば、相手の言葉に脚色を加えさせる。
○ お互いの文章表現能力を高めるために必要なアドパイスも併せて行う。 |
取材カード
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まとめ |
5 本時の学習内容を振り返る。
6 次時の予告を聞く。 |
個別
一斉 |
5 |
○ インタビュー活動を通して学んでことをノートにメモ書きさせ、今後の課題と 併せて次時への学習への意欲付けの場とする。
○ 次時は文章の全体構成を考えることを指示する。 |
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(4) 検証授業2
[1] 本時のねらい
◎(話し手)取材した原稿をもとに、聞き手を意識して発表する。
(聞き手)発表を注意深く聞き、それについて自分の意見を持つ。
[2] 指導過程(図2)
段階 |
学習活動・内容 |
時間 |
形態 |
支援・援助の基本的な姿勢 |
・資料 |
課題の把握 |
1 本時の学習課題と進め 方を確認する。
・発表会の進め方
・発表者の注意点
・聞き手の注意点
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一斉 |
5 |
○ 発表会に臨む態度について十分に指導し、発表者と聞き手が一体となって学習 できる場となるようにする。 |
メッセージカード |
課題の追求 |
2 6人のグループでの発表会を行う。
・発表者は取材原稿をもとに、班内の全員に聞こえる程度の声で発表する。
・聞き手は、メッセージカードに記入し、発表後に感想と意見を述べ話し手に カードを渡す。
3 班の代表者の発表を行う
・6つ班の代表者が発表をする。
・メッセージカードをもとに感想や意見を発表する。
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班
一斉 |
15
20 |
○ 発表者は、原稿の棒読みにならない程度であれば、原稿を見ながらしっ かりと発表させる。
○ 聞き手は、メモの形でカードヘの記入をし、発表後に感想と意見を述べ られるよう注意深く意識して聞く。
○ 各班から1名の代表者を還び、全体での発表会に臨むための審査をする。
○ 聞き手にわかりやすく、発音、音量、速度など考えて発表させる。
○ 聞き手は、班内での発表と同様に、メッセージカードヘの記入をさせ、 発表者に渡す。 |
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まとめ |
4 題材の学習全体を振り返り、自己評価する。
5 次時の予告を聞く。
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個別
一斉 |
10 |
○ 目的意識を持って原稿を言くことができたかだけではなく他の人への インタピューや発表会を通して、さまざまな考えや表現の工夫などの学んだ点 を今後の学習に生かせるような評価とさせたい。 |
自己評価表 |
2 検証授業の実際と考察
(1) 検証の観点
[1] 「聞く力」の実態を捉え、正確に聴き取るための意識付けを行うことができたか。
(「listeningテスト」で実態を把握し、インタビュー活動時の観察により確かめる。)
[2] 正確に聴き取るための意識付けとインタビュー活動を取り入れることにより、学習意欲と表現活動において効果を表したか。
(インタビュー活動時の自己評価と取材メモの変容から確かめる。)