福島県教育センター所報ふくしま「窓」 No.128(H11/1999.11) -023/042page
資料1 (生徒の清書した発表原稿例) 期待通りの結果となった。
C 表現力の向上について全体構成と書き出し・結びを考えることは、生徒にとって簡単にできる作業ではなく、ずいぶん頭を悩ませていたものの真剣な取り組みが見られた。叙述(下書き)においては、事前に準備したA4サイズの用紙では足りず、追加分を印刷し直すという結果であり、2時間の中でかなり多くの字数を書き上げた。「書くことが苦手」と答えた生徒や日々の授業の中の観察で書く能力が低い生徒でも、意欲的に取り組んでいる様子が見られた。内容においては、教師側での分析結果であるが、生徒の自己評価と併せて考えてみても、以前より格段の進歩が見られ、取材が大きな効果をもたらした。
D 表現学習に対しての意見の向上について
資料2の6から見ると、今までと比較して「書くことが好きになった」と答えた生徒80%、「話すことが好きになった」と答えた生徒63%は、大きな変容と捉えることができる。また、以前の調査で「表現学習が嫌いだ」と答えた生徒が4割程度いたのに対して、今回の「表現2」の学習では日に94%の生徒が意欲的に取り組んでいた。