福島県教育センター所報ふくしま「窓」 No.128(H11/1999.11) -032/042page
(2) 選択制授業後のアンケートより
グラフ1 体育授業への取り組み
選択制授業前は体育の授業に積極的に参加していた生徒は40%であったが、選択制授業後には70%と大きな伸びを示した。特に「とても積極的」が30ポイント近く伸び、体育の時間を「普通」という考えで取り組んでいた生徒たちが半数以上も減ったことは、少なくとも選択制授業と教師の支援がうまくかみ合い、生徒の意欲を喚起することに役立ったと考えられる。
グラフ2 選択制授業に取り組む際の楽しみ
生徒たちは、どんな点を楽しみに選択制授業に取り組んだかという結果であるが、これは選択制授業前に上位を占めた「自分の好きな種目ができる」「自由な雰囲気」「ゲームが多い」が、選択制授業後も変わらなかった。やはり、生徒たちにとっては自分の好きな種目を自由に行えるというのが選択制授業の楽しみであるようだ。
グラフ3 評価活動への取り組み状況
今回、選択制授業の中で、評価システム活用のために自己評価表と相互評価表を取り入れた。その結果、積極的に取り組んだという生徒が79%もおり、授業に対しての意欲付けになったと思われる。これは、生徒たちが授業に対してただ漠然と取り組むのではなく、「この時間で自分は何を行うのか」「授業の取り組みはどうだったのか」をきちんと把握することができ、授業をより充実させようとしたからであると思われる。回収した生徒たちの表を見ても、毎回欠かさず記入してあり、それぞれの役割行動がきちんと把握されていた。
グラフ4 評価システム・役割行動と専門性の関係 今回の選択制授業で導入した、評価システム