福島県教育センター所報ふくしま「窓」 No.129(H12/2000.2) -024/042page
県内の鉄道、それによって結ばれている市町村名を示した。同様に国道・高速道路の画面も別に作成し、提示できるようにした。
[6] データ変更・追加画面
画面上の指示に従って操作するだけで、簡単に文字、画像、映像等のデータを変更したり、追加したりできる。市町村名の下のボタンをクリックする事で市町村が次々に表示され、90市町村すべてのデータの変更・追加ができる。入力したデータは、前述[3]の「県全体の地図」から市町村をクリックする事で表示される。
同様に県全体についてもデータの変更・追加画面を作成した。
2 授業実践
開発ソフト第1版を使った授業実践を下郷町立江川小学校第4学年(8名)で行った。
(1) 授業の様子
「海辺の人々のくらし」を題材に「相馬市」と「いわき市」のどちらかを選択させ、調べ学習を行わせた。子ども達は、書籍資料と併用しながら、ソフトウェアを使って、ワークシートにわかった事をまとめていった。文字データが、4年生にとっては小さいのではないかと心配したが、抵抗なく読むことができたようである。画像や映像は、若干、不鮮明な物もあったが、何度も繰り返して見る様子が印象に残った。
主な感想
○ いろいろな写真やビデオがあっておもしろかった。 ○ 馬のレース(注:相馬野馬追いのこと)がすごくおもしろかった。もっと調べてみたい。 ○ いろいろな事が載っていた。写りのにぶいものがあった。(画像・映像)
IV 研究の成果と課題
1 成果
(1) 以下の仕様のソフトウェアが完成した。
対応OS:Windows95 Windows98 WindowsNT4.0 Windows2000
開発言語:Visua1 Basic5.0
配布形式:CD−ROM(2) 県、すべての市町村のデータを変更・追加できるソフトウェアにすることができた。
(3) 県全体、21市町村の産業、伝統工業、年中行事の画像、映像を収録することができた。
2 課題
授業実践の回数が少なく、ソフト改善が十分できなかった。今後、県内の先生方に活用していただく中で有効な利用法を探るとともに、改善を図って行きたい。