福島県教育センター所報ふくしま「窓」 No.129(H12/2000.2) -025/042page
情報教育ニュース
「衛星通信を利用した教育情報通信ネットワーク(エル・ネット)」について
I はじめに
文部省では、平成11年度から「衛星通信を利用した教育情報通信ネットワーク」を本格的に稼動させて、全国の教育関係機関に様々なプログラムを提供する事業をスタートさせました。この教育情報通信ネットワーク(Education Learning Network)について、基本的しくみや提供されるプログラム等について説明したいと思います。
II 教育情報通信ネットワークの基本的しくみ
このネットワークでは、国立教育会館(親局)、国立オリンピック記念青少年総合センター・国立科学博物館・文部省をはじめ、都道府県教育センター・公民館・図書館・学校等を衛星通信で結んで、全国規模での教職員研修の充実、緊急性の高い教育課題への対応、さらには、学校週5日制の完全実施への対応等も予定されています。また、福島県独自の計画として、県内の各学校はインターネット上で配信プログラムを見ることができるようになります。(下図参照)
III 教育情報通信ネットワークを通じて提供されるプログラム
1 全国規模での教育関係職員の研修・会議等の実施
現在、文部省や国立教育会館が実施している研修・会議等を衛星通信により配信します。内容的には学校教育・社会教育をはじめ文化・スポーツと多岐にわたります。
2 緊急性の高い教育上の課題への対応
大きな事件等が発生し、緊急に対応する必要がある場合、文部大臣メッセージを迅速に発するなどの対応ができます。
3 学校週5日制への対応
平成14年(2002年)度からの学校週5日制の完全実施を見据えて、学校が休業となる土曜日などに子どもたちに夢や希望を持ってもらえるようなプログラム「子ども放送局」を配信します。
4 全国の社会教育施設への各種講座の配信等
子ども向けのプログラムばかりではなく、大学等の公開講座などの大人向けプログラムも配信します。