福島県教育センター所報ふくしま「窓」 No.129(H12/2000.2) -040/042page

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【第五分科会】
  教科教育2
児童・生徒に確実に基礎・基本を習得させ、さらに主体的に学習し、自分で考え、自ら 問題を解決する力を身に付けさせる指導はどうあるべきかが問われています。当分科会で は、この問いに真正面から取り組み、新しい手法により成果を上げた5つの実践報告が行 われ、示唆に富む発表に賞賛の声が上がっていました。
第五分科会 第五分科会 第五分科会
塙町立高城小学校
  添田 総 教諭
算数の指導において、身に付けさせるべき基礎的、基本的事項を 明確にし、児童の実態把握に努め、一斉学習・コース別学習のそれ ぞれにおいて個に応じるための指導を工夫したり、T・Tによる指 導を取り入れることにより、基礎的、基本的事項の定着を図った実 践が発表されました。

いわき市立平第五小学校
  野木 哲也 教諭
現在の子どもたちは日常生活における経験が不足していると言わ れることを踏まえ、被服領域で家庭生活に関する調べ学習や実践的・ 体験的学習、課題別学習等、学習形態を工夫し、さらに共有化の時 間を確保することにより、自ら進んで生活をよくしようとする児童 の育成に努めた実践が発表されました。

福鳥市立福島第三中学校
  島貫 条司 教諭
「理科の授業で大切なことは自然認識を深め、自分なりの自然観 を持つこと」という考えのもと、授業に主体的探求活動の場を位置 付け、ポスターセッション形式で話し合う学習を取り入れることに より、生徒が既習事項を積極的に使い、実感と納得を伴った理解に 至った指導実践が発表されました。

福島県立相馬農業高等学校
  菅野 直芳 教諭
農業科の「総合実習」は個々の生徒のこれまでの農業体験の有無 や体験内容によって教師のかかわり方が大きく異なります。その前 提に立ち、グループ毎や個々の生徒の学習目標を設定させ、到達度 評価と併せて自己評価方式を取り入れることにより学習の意欲の向 上を図った実践が発表されました。

教育センター
  尾形 幸男 長期研究員
保健体育の選択制授業が「自分で選んだ好きな科目」ということ で安易な活動に終始しがちな点に着目し、評価システムと役割行動 を取り入れることにより、生徒が選択制授業の意義を認識し、目的 をもって積極的に取り組み、専門性の向上にもつなげていった実践 が発表されました。

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