福島県教育センター所報ふくしま「窓」 No.129(H12/2000.2) -039/042page

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【第四分科会】
 教科教育1
児童生徒の主体的な学習活動を促す指導法や、思考力や表現力を高めるための支援の在 り方等について、実践的な研究が発表されました。いずれの発表も新学習指導要領のキー ワードである「生きる力」を育成するための授業改善につながるとともに、新設される 「総合的な学習の時間」にも活用できる魅力あるものでした。
第四分科会 第四分科会 第四分科会
喜多方市立第一小学校
  川井 孝寿 教諭
実態調査やカルテの累積とその活用により、個のよさを生かし、 学び方を重視した問題解決的な学習活動やディベート的な話し合い 活動を取り入れるなどの工夫により、社会科における児童の真の学 習意欲を引き出す指導の在り方が発表されました。

福島市立杉妻小学校
  佐久間裕之 教諭
互いの考えをかかわらせながら楽しく話したり聞いたりする力を 育てることを目指して、「話す・聞く」力を支える基礎的、基本的 事項を押さえ、国語科学習の状況構成や学級の環境構成を工夫し、 児童に話したり聞いたりすることの面白さや充実感を体得させた実 践が発表されました。

三春町立岩江中学校
  伊東 実 教諭
4つのモジュール化の要素(時間・内容・空間・人)を備えたモ ジュール学習を積極的に導入し、英語科における生徒の学習意欲を 喚起し、形成的評価と合わせて自己評価活動を工夫することにより、 学びによって自分が育っていることを実感させ、自己学習力を高め ていった実践が発表されました。

福島市立福島第四中学校
  柳沼 宏寿 教諭
「生きる力」を「主体的に判断し対処できる能力」ととらえ、美 術科においては、「認知的方略」という観点から、自分の表現を互 いの発想や感性に基づくダイアローグを通してメタレベルから分析 する場面の設定や美的経験の演出を試み、それについて、生徒の反 応や変容が発表されました。

教育センター
  武藤 誠 長期研究員
生活科が抱えている諸問題を解決する有効な手だての一つとして イメージマップの活用を取り上げ、その活用の可能性を探るため、 特に低学年におけるイメージマップ作成の実態について調査研究し、 子どもたち一人一人の内面の把握、活動の活性化を図った授業実践 が発表されました。

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