福島県教育センター所報ふくしま「窓」 No.130(H12/2000.7) -017/042page

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で囲ませるようにする。生徒たちは活用語尾に着目し、平仮名の1文字目が同じもの同士に分類する。次に「聞く」は、カ、キ、ク、ケ、コ、つまりカ行におけるア段、イ段、ウ段、工段、オ段に活用することに気付き、順に並べ替える。

[5] 活用形の名称を説明する

分類したカードの各群ごとの代表を使い、語幹と活用語尾、続く語に切り分け、続く語に着目させた上で「これらの形ごとに名前を付けよう。」と、生徒が納得できるよう、未然形などの活用形の用語を説明する。

[6] カードを使って活用表をつくる

【資料1】
【資料1】
続いて、[5]のカードを使って並べ替えると、【資料1】のような、活用表の基になるものをつくることができる。初めに表があり、「未然、連用、終止…」と覚えなくてはならないということではなく、五段活用のアイウエの順に並べたのが活用表なのだということに気付かせる。


[7] ここまでの学習を生かし、活用表を完成させる

黒板に提示した活用表を使って活用の種類について説明しまとめる。

(2) 授業の実際

授業の実際 [3]において、生徒たちは、教師の「『飛ぶ』という動詞はどんなふうに形が変わるのか、グループで話し合って、できるだけたくさん書いてください。」という指示で、それまで教師の発問に反応を示さなかった生徒も含め、多くの生徒が意欲的に話し合いに参加していた。

「ああ、なるほど。」と、友人の出した答えに感心したり、「『飛ぼう』って、早く書いて。」と他のグループと競い合うようにカードに書いていたり、「飛(と)…、飛(と)…、飛(と)…」「あと、何かないかな。」などと熱心に言葉を探したりしていた。

授業の実際 その後、教師は、一番たくさん書けたグループのカード(「飛んだ」「飛ぶとき」「飛びます」「飛ばす」「飛ぼう」「飛べ」「飛ぶ」「飛ばせ」「飛べない」「飛ばない」)を黒板に磁石ではり、他のグループの反応も確認した。



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