福島県教育センター所報ふくしま「窓」 No.130(H12/2000.7) -025/042page
【資料1】ビーカーの様子
【資料2】試し洗い
○ 子供の感想やワークシートからは、母親の苦労を思いやる言葉やこれからの本実習に対 する意欲が感じ取れた。 ○ くつ下の試し洗いにより、洗剤を入れるとどうして落ちるのか等の新たな課題を引き出 すことができ、本実習へつなげることができた。 [研修授業2]
○ 「実験する」の「試す」活動を取り入れ、じゃがいもの調理の仕方に合ったゆで加減を とらえさせた。子供たちからいろいろな切り方で試したいとの声が出たので、指導計画を 変更し、『丸ごと…』等の6つの切り方で実験を行った。 ○ 結果を基にした話し合いでは「固いので妙め物に合う」等のことがグループから出され、 じゃがいもの切り方、加熱時間など本実習への見通しをもたせることができた。(資料3)
【資料3】実験カード
[考察]
[1] 題材における「試す」活動の効果的な位置付けの工夫
○ 洗濯の学習の第1時目に、くつ下の試し洗いをする活動を位置付けたことで、本実習へ の意欲を高めることができた。 ○ 本実習をする前に、「試す」活動をしたことにより、ゆで加減を自分の作りたい調理の 計画に生かすことができたことは、的確な位置付けであったと思われる。 ○ 「試す」活動と本実習の2回の体験を通して、技能向上も同時に図ることができた。 [2] 「試す」活動から学習の見通しをもたせる指導のあり方
○ 試しに洗剤で洗ってみることにより、洗剤についての新たな課題を引き出すことができ、 次時の学習の見通しをもたせることができた。 ○ 調理における「試す」活動は、次時の見通しのみならず、題材全体における見通しをも たせることができた。 [3]主体的に取り組む学習課題の工夫
○ 学習課題が「試す」活動から導き出されたことにより、より身近で具体的な課題となり、学習への参加意欲が高まった。 ○ 家族への温かい心遣いなどには、まだ気が回らない子供たちでも、「試す」活動により、