福島県教育センター所報ふくしま「窓」 No.130(H12/2000.7) -026/042page
家事の大変さや苦労を少しずつ理解し始め、家庭でも家事に主体的に取り組む姿がみられるようになった。
(3) 意識調査の結果と考察
IV 研究のまとめと今後の課題
1 研究のまとめ
(1) 「試す」活動は、一人一人の学習課題の明確化や意欲の持続に有効な手立てであった。 (2) 「試す」活動のような実践的・体験的な活動をすることにより、子供一人一人が学習の 楽しさや成就感を体得し、それが活動への自信につながり、次の学習への意欲や家庭での 実践へと波及した。 (3) 「試す」活動は、上記の他に、「食物」領域や「被服」領域における技能の向上にも効 果があった。 2 今後の課題
(1) 「試す」活動をどの題材のどこで行うか効果的な位置付けの検討が必要である。 (2) 「試す」活動を通して、子供自らが必要性を感じ、主体的に考え、判断しながら活動で きるようにしていきたい。 (3) 「試す」活動は準備や指導に時間がかかることが多いため、学習内容のさらなる精選が必要である。