福島県教育センター所報ふくしま「窓」 No.132(H13/2001.2) -010/042page

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雑誌、テレビ、電話、FAX、CD−ROM、手紙といった他のメディアからも情報を入手することの必要性を確認する。そして、現地を観察したり、関係者にインタビューするなどして、自分の体を使って入手した情報がもっとも大切なものであることを強調する。

[4] インタビューでの情報検索に時間がかかりすぎないように、検索エンジンやリンク集を活用させる。そのためには、役に立ちそうなWebぺ一ジは、日頃からこまめに登録しておく必要がある。

(2) 課題解決のための情報交流

課題解決のためには、Webぺ一ジから情報収集するばかりでなく、学外の専門家やボランティアの方との情報交流、さらには他の学校の児童・生徒との情報交流が大切になる。その際、電子メールや電子掲示板は有効なツールとなる。つまり、電子メールを有効に活用すれば、直に専門家に質問したり、意見を求めることができる。

では、インターネットを活用して、学校間で情報交流を行うときには、どのようなことに留意する必要があるのだろうか。

[1] インターネットによる情報交流の特徴はその即時性にある。したがって、電子メールや電子掲示板のチェックは頻繁に行って、直ぐに返事を書くことが大切である。

[2] 電子メールの返事がこないときにはあきらめることも必要である。例えば、海外の日本人学校には、日本の学校から多数の問い合わせの電子メールが届いており、多すぎて対応できない場合がある。

[3] 質問の電子メールを送るときには、漠然とした質問ではなく「ここまでわかっているので、ここを教えてください」というように質問のポイントを絞った聞き方が必要である。

[4] インターネットによる交流から始まったとしても、手紙やビデオによる交流や直接交流など、さまざまな手段を適切に使って、直接的間接的に相互交流を発展させることが大切である。

(3) 研究成果の発信

総合的な学習で調べたことや体験したことをまとめ、Webぺ一ジを利用して学内や学外の人に向けて発信することができる。まさに、インターネットは情報発信のための強力なツールとなる。

しかし、Webぺ一ジで子どもの研究成果を発表するときには、「個人情報の保護」と「著作権の保護」に留意する必要がある。例えば、子どもの写真はもちろんのこと、取材したときの写真をWebぺ一ジで公表するときには、写っている人の承諾が必要となる。また、Webぺ一ジは、出版物と同じように、著作権への配慮が必要となる。したがって、新聞記事、写真集の写真、書籍の文章などをスキャナーで取り込んでWebぺ一ジに掲載するときには、新聞社や出版社に問い合わせて、許可をもらう必要がある。

2 インターネットを活用するための環境整備

平成12年3月段階で、インターネットに接続している学校は、すでに小・中・高校全体で約6割に達した。平成11年が4割弱であったことを考えると、インターネットの導入が急進していることがわかる。このまま行くと、平成14年度にはすべての学校にインターネットが接続され、平成17年度までにはすべての教室にインターネットが接続されると思われる。

そうなると、総合的な学習や教科の学習でインターネットを活用するのは当たり前のこととなる。では、インターネットを活用するための環境は、どのように整備していったらよいのだろうか。

(1) コンピュータ室と学校図書室のレイアウト

コンピュータ室のパソコンがインターネット


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