福島県教育センター所報ふくしま「窓」 No.133(H13/2001.7) -031/036page

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示す通り,生徒の心を引き付ける資料であった[資料1]。これは,身近に起こりうることであるとともに,家族に対する新たな発見(特に父母の思い)が生徒の心を揺さぶったものと考える。

Q.あなたの感動度はどうでしたか。
とても感動した
まあまあ感動した
少し感動した
感動しなかった
21人
4人
3人
0人
[資料1]

A 1時間目では,父の思いを中心に生徒の考えを引き出しながら授業を展開し,後半部で「自分に置き換えて,父親に自分の気持ちを伝えてみよう」と手紙形式で書かせた。発表で1時間目をしめくくり,2時間目は何も触れずにビデオを視聴し,「父さん,手を離して死なせてくれ。父さんならできる。」という場面での父親の気持ちについて発問し,感想を書かせて授業を終えた。

Q.あなたは,2時間連続の授業をどう思いましたか。
[必要である(20人)]
(その理由)
 ・考える時間が十分にあるので一つのことに対し,より深く考えることができる(4人)
 ・いろいろな意見に触れることができる(1人)
 ・いろいろと考えることができる(6人)
 ・今の自分をよくみつめ直すことができる(2人)
 ・普段,考えもしなかったことを考えたり,感じたりできる(2人)
 ・今後の自分の生き方に参考になったり,役に立つから(5人)
[必要ない(8人)]
(その理由)
 ・あきてしまうから(8人)
[資料2]

事後の調査からも,2時間続きで行ったことにより,考える時間が十分に取れたこと,さらには1時間目に持った自分の考えやイメージが,2時間目のビデオ視聴により,切実なものとなって感じられたり,考えさせられたりしたことが分かる[資料2]。すなわち,自分のこととしてとらえることができたものと考える[資料3]。

Q.あなたは,自分のこととして考えることができましたか。
よく考えた
まあまあ考えた
少し考えた
全然考えなかった
13人
10人
4人
1人
[資料3]

B 終末の段階において,余韻を残すための一方法としてビデオ視聴が行われたりする。この授業においてはビデオ視聴は20分であるが,そのような意味合いを持たせ,あえて1時間をかけて実施してみた。Aと関連することであるが,視聴覚教材(ビデオ資料)を活用するこどは読み物資料以上にインパクトが強く,生徒の心に強く訴えることができ,より現実的な切実なものとして考えさせることができたように思われる(資料3,4)。

Q.あなたの今日の取り組みはどうでしたか。
よく考えた
まあまあ考えた
少し考えた
全然考えなかった
13人
9人
5人
1人
[資料4]

☆生徒の道徳ノート(抜粋)☆
 
資料『森兄弟のオリンピック』より
父に自分の気持ちを伝えよう!
『一生懸命,愛してくれて本当にうれしかった。お父さんが闘っている姿は,本当に見ているのつらかった。お父さんから言われた通り,おねえちゃんとお

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