福島県教育センター所報ふくしま「窓」 No.133(H13/2001.7) -032/036page

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  さんのことを守るよ。愛してくれてありがとう。家族のことは心配しないで病気と闘ってほしい。』
資料『森兄弟のオリンピック』より
ビデオを視聴しての感想を書こう!
『家族が支え合いながら生きていることにとても感動しました。トオルさんが生きてスキーをすることができたのは,本人の強い希望と家族の協力や思いがあったからだと思いました。とても悲しい話だったけど,今も多くの人の心の中で生き続けていることだろうと思います。この授業で,家族のあたたかさや強い絆があることを学びました。』
2時間の道徳の授業を通しての感想
『家族とは,どんな時でも心の支えになっているということが分かった。今までは大変な時にならないと分からなかったと思う。これからは,自分も心の支えになりたい。』
『2つの授業で,もし自分の家族が死に直面した時,自分はどうするだろうと深く考えさせられた2時間だった。』

検証授業 2

ビデオ資料を活用した1時間単位の授業

@ 岩崎恭子という名前は知らなくても,「今まで生きてきた中で一番幸せです」というフレーズで思い出す生徒が多く,ちょうど金メダルをとったのが中学3年生の時であったこともあって,身近に感じることができたようである。また,何が生徒を引き付けたのか考えてみると,「金メダリストが,なぜ,悩まなければならないのか」がかえって不思議で,新たな発見であったことも事実であると思われる。「人間としての生き方」を考えさせる上で,華々しい栄光の陰でもがき苦しむ姿,さらには岩崎さんにとっての「ほんとうの幸せ」とは何かを是非,考えさせてみたい資料であった。生徒が目を食い入るように画面を見ていたのが印象的であった[資料5]。

Q.あなたの感動度はどうでしたか。
とても感動した
まあまあ感動した
少し感動した
感動しなかった
13人
9人
5人
1人
[資料5]

A 岩崎さんにとっての「ほんとうの幸せ」とは何かについて,話し合いによって掘り下げた後で,「今,現在の気持ちから,今までの自分を振り返り,自分自身に人間としての生き方についてアドバイスしてみよう」という形で,自分の考えを深め,価値の内面化を図ろうと考えてみた。頭では理解してはいるものの,華々しい舞台に立った経験のない生徒にとっては,確かに難しく実感しにくい内容であったのかもしれない。検証授業1に比べて,事後の評価[資料6]からも価値の内面化を図る展開としては弱かったように思われる。

Q.あなたは,自分のこととして考えることができましたか。
よく考えた
まあまあ考えた
少し考えた
全然考えなかった
7人
12人
10人
0人
[資料6]

B 検証授業1で2時間続きの授業を実施した結果,「疲れた」という声が8名あった。今回はビデオ資料のみを活用して考えさせるようにしたので,大半の生徒は集中力を持続し


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