福島県教育センター所報ふくしま「窓」 No.134(H13/2001.11)-005/036page
己や社会,環境を創造していく子供が育つであろう。 2 仮説を支える三つの柱のとらえ方
(1) 感性
人間・自然・社会・文化・歴史などの学びの対象へ働きかけ,鋭く感じ取ったり気づいたりして,感動・驚き・好奇心をもちながら自分なりの問題意識を高揚すること。
(2) 追究
学びの対象に主体的に働きかける中から疑問や課題を見つけ,課題解決に向けて問い続けるとともに,自ら考え共に考えながら関係付けたり,意味付けたり,価値付けたりして自分(グループ)なりにまとめること。
(3) 共生
相互に働きかけ合いながら明らかになった学びの対象について,その存在の大切さや意味を認め,自分の学習や生活との深い関わりから進んで自分にできることを考え,実践したり役立てたりして,共に生きるため責任ある行動をとろうとすること。
V 研究の視点
1 スバルタイムの活動について
(1)活動のねらい
身近な対象のよさや価値に気づき,交流や調査活動の深化による主体的・創造的な学びを身に付ける。
(2)活動テーマの主な類型化
@ 教科と教科を混合するタイプ
(二つの教科の枠を越えて実施時期や目標,内容の関連を重視したテーマ)
A 教科の学習を発展させるタイプ
B 複数教科の学習を横断するタイプ
C テーマを立てて学習するタイプ
D 子供が個別に選ぶ選択型タイプ
E 英語によるコミュニケーション能力を育てるタイプ
(3)活動テーマの内容
テーマの内容を大きく二つに分け,人間同士の共生(関わり),環境との共生(関わり)という視点から追究活動を深化させ,求める子供の姿に迫りたいと考える。もちろん,二つの関係は,相互に補完しあうものであると考えている。
(4)研究の内容
@ 学び方を学ぶ活動の重視と支援のあり方
A 知識や技能を総合的に働かせる活動の重視と支援のあり方(新聞づくり,放送活動など)
B 教科の分化による活動の実践
(ある単元からの対象への深い追究)
C 子供の活動パターンの研究と定着
ア 中学年