福島県教育センター所報ふくしま「窓」 No.134(H13/2001.11)-007/036page

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ウ 原町市の調査をもとに他の地方との比較をし,原町市の特徴やよさを実感させるために,県内で歴史・文化・自然について比較対象が豊富な会津地方を設定した。

〈子供たちが比較したテーマの例>
○古墳の違い ○昔の武具
○農民の暮らし ○城の造り
○伝統行事 ○祭りの特徴
その他,白虎隊や化石,気候の違いなどのテーマを作った子供たちも見られた。

エ 1日目の活動
県立博物館で,分野別にグループ行動(27グループ)で調査活動を実施した。その際,学芸員の方に協力をお願いし,質問に対する説明や補足説明をしていただいた。原町市立博物館の展示品との比較ができる遺物も多く,2日目の活動への意欲の高まりを見せた子供たちが多く見られた。一部の子供たちは,飯盛山と大塚山古墳の調査活動に向かった。

オ 2日目の活動
2日目は,県立博物館での調査活動をもとに,コース別に会津若松市内を中心としたグループごとの調査活動を実施した。

亀ケ森古墳の形状の説明を聞く子供たち
く亀ケ森古墳の形状の説明を聞く子供たち>

○ 会津武家屋敷,飯盛山,会津藩校日新館, 会津村,県立博物館
○ 亀ヶ森などの古墳群,山田漆器会館,県立博物館 鶴ケ城,県立博物館

カ 移動教室後の活動
子供たちは,学校に戻ってから,グループごとに原町市での調査と移動教室での調査を比較して模造紙やTPシートに結果をまとめていった。その際,会津地方での調査活動をもとにさらに相馬中村神社で建物の特徴や歴史を調べたり,桜井古墳を見学して大きさや形の特徴を比べたりする子供たちが見られた。その後,まとめをもとに発表交流会を実施し,互いの調査活動のよさを認め合うとともに,自分たちの身近な地域にある遺跡や文化財などについて新たな価値を見出すきっかけとしていった。

2 第4学年スバルタイム移動教室
『発見!海とわたしたち』

(1) 日時平成12年9月20日〜21日

(2) 場所県立自然公園松川浦周辺

(3) 活動の概略

@ ねらい
松川浦にすむ生物を調べたり,ガイドブックをもとに地形を調べて地図を作ったりして,自ら立てた問題を解決しようとする態度を育てる。

A 活動の様子
ア 社会科「自然と人々のくらし」「県の広がりとくらし」の学習をもとに,もっと調べてみたいことについて個人の課題を設定した。その後,個人の課題をもとに同じような課題を設定した子供たちで小グループを作り,グループとしてのテーマを設定した。子供たちの課題は,「海の魚介類の比較」「干潟の生物」


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