福島県教育センター所報ふくしま「窓」 No.135(H14/2002.2)-004/036page

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特集 「地域とともに子供たちの生きる力を育成しよう!」

地域に根ざした学校づくりへの取り組み

〜152名のインターンシップ〜

福島県立川俣高等学校

T はじめに

本校は,1908年(明治41)に川俣町立染織補修学校として創設され,以来,校名変更や学科改変等を重ねながら今日に至っている。

現在は,普通科と工業科を併設する県内唯一の総合高校であり,1学年普通科4学級,工業科3学級(3年生は4学級)で計22学級の中規模校である。また,生徒の約9割は川俣・飯野・月舘・東和・飯舘の5町村出身者で占められているが,社会の変化や高校進学率の上昇に伴う生徒の多様化等により定員割れが続いている。

さらに2002年4月以降は,学校週5日制の完全実施とそれに伴う学習指導要領の改訂,少子化による生徒数の減少等,学校教育を取り巻く環境は大きく変わろうとしており,93周年を迎えた本校は,21世紀に立つ"新しい川俣高校"を構想し,学校改革を進めなければならない。

 

 

U 「教育ビジョン21世紀委員会」

平成9年度に,本校独自の学校再編計画として「川俣高校教育ビジョン21世紀委員会」(略称:川俣高V21委)が設立され,平成12年度までにさまざまな角度から学校改革の基本理念の検討がなされた。
その答申の骨子は,次のとおりである。

1改革の基本
  生徒の視点に立った「来てよかった」と言える魅力ある学校づくりをめざす。
2改革の3本柱
  (1)魅力的な学習の場をつくる。
  (2)多面的な人間関係の訓練の場をつくる。
  (3)将来の展望(職業観の育成)のできる教育の場をつくる。
3改革の方向
  普通科に,実践的学習内容を充実させたコース制を導入する。

平成11年度からは活動も本格化し,4年目の平成12年度には,「地域の高校として地域社会との連携を強化する」ために校内外へのアンケートを実施することによって,より具体的な改革内容についての検討が重ねられた。その中で浮かび上がってきたものの一つが,インターンシップである。

 

 

V 川俣高インターンシップ

平成12年度に,「川俣高V21委」に呼応して「川俣高インターンシップ推進委員会」が発足し,インターンシップの基本方針と実施計画概要について,一年を費やして検討した。
そして,「川俣高V21委」の精神である,「学


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