福島県教育センター所報ふくしま「窓」 No.135(H14/2002.2)-006/036page
上,教科名「総合」・科目名「インターンシップ」に位置付ける。
A 単位として認める(1単位とする)。
B 事前・事後指導については,「総合的な学習の時間」(1単位)の中に位置付ける。
<インターンシップ運営機構>
3 実践
本年度4月当初に職員班が決まり,早速,普通科の新入生に対して個人面談を行うなど,本格的な活動が始まった。以後,「総合的な学習の時間」では,毎週8名(2名×4クラス)の授業担当者が綿密な打ち合わせを持ちながら,事前指導が熱心に進められた。
一方では,全職員が班ごとに割り振られた事業所へ出向き,正式に依頼をして回った。また,7月には代表者会を開催して,インターンシップについての共通理解を図り,三者(学校・家庭・地域事業所)の立場と相互協力の意思確認をした。
第2学期に入ってすぐに,生徒一人一人に実習先を発表するとともに保護者の理解・承諾を得て,いよいよ就業体験の週を迎える運びとなった。それは,参加生徒数152名(1年普通科全員),事業所数44,実習期間5日間の大掛かりなものであった。
以下には,生徒・保護者・事業所の担当者の生の声を紹介する。
Y インターンシップ体験記(生徒の声)
1 K製作所(実習生男子3名,女子3名)
私たちがやっていた作業は,光コネクタの製造です。これには14の工程があり,その手順には光ファイバーに関する多様な作業が見られました。全ての作業において光ファイバーへの配慮を欠いてはならず,折ってしまえば作業をやり直さなければならないという,とても神経を使うものでした。検査では,測定結果を正確に出すための注意も必要でした。全てにおいて神経を使うので,普通の業務より疲れると思われます。
光コネクタの製造過程として,まず,光ファイバーを適当な長さに切断し,廃棄予定になっていたパーツを分解して部品を取り出し,両端から1組ずつ1本当り2組通します。そして,両端にフェノールと呼ばれるパーツを取り付け,接着剤で接着します。接着剤がはみ出した部分は,研磨作業で取り除きます。そこまで終わった後に1次検査をして,通ったものを最終的に組み立て,検査に異状がなければ完成です。
初めは,機械関係なので,ほとんどの仕事は機械でやっていくのだと考えていましたが,意外にも手作業が中心だったので苦労しました。中でも,前述した光ファイバーへの配慮で,精神的には辛い面もありました。しかし,そんな作業を社員の方々が責任を持ち,てきぱきとこなしていく姿には驚かされました。
ここでインターンシップを経験して分かったことは,一人一人が仕事に責任を持って行動してはじめて,会社が会社として成り立つということでした。
実習の担当をしていただいたOさんと,実際の仕事の面で指導してくださった製造2課のSさんには,迷惑をかけつつも最後まで不満をも