福島県教育センター所報ふくしま「窓」 No.135(H14/2002.2)-007/036page
らさず指導していただいたことに,感謝したいと思います。ありがとうございました。
2 J縫製(実習生女子3名)
私たちが工場内で主にやっていたことは,袖や首まわりなどのファーの毛出し,肩や脇,袖などアイロンで芯(しん)を貼ったり,生地を合わせたり,ミシンでポケットを縫ったりするということです。学校と違って,長時間立って仕事をしなければいけなかったことがとても辛かったです。
会社では主に,婦人服を製造しています。だれもが,注文票を見ながら,間違えないように気を使って作業をしているのには感心しました。特に,柄の生地の時には,少しでも気を抜いてしまうと柄が合わなくなってしまうので大変そうでした。
5日間この実習を行ってみて,とても毎日が疲れました。父や母の大変さや,人は助け合って生きているということが分かりました。毎日長時間立ちっぱなしで作業する辛さも学ぶことができました。5日間,アイロンかけ,裁断など,いろんな作業をしたけれど,どれも大変でした。いろんなことを感じることができた今回のインターンシップは,私たちの今後に大きな影響を与えてくれるに違いないと思います。これから自分がどうしたいのか,少しずつ考えていこうと思いました。
最後に,私たちに5日間ご指導くださった会社の皆様,本当にありがとうございました。私たちは,この貴重な体験後,社会についてそして自分たちの将来について少しずつ考えるようになりました。職場で働いている姿を見て大変そうだなと思うのと,実際に自分たちで働いて大変さを感じるのとでは,全く大変さの度合が違うということが分かりました。今は,自分たちの将来については期待よりも不安の方が大きいですが,今回の経験を生かし,私たちに今出来ることを頑張っていこうと思います。
3 H工務店(実習生男子2名)
僕たちが作業の現場で主にやっていたことは,杉の木の片付け,丁張り付け,土羽踏みです。丁張り付けとは,道路を作るための目印です。土羽踏みとは,道路が崩れないように草の種の入った紙を植えながら土手を作る大事な作業です。現場で使う機械の大きさには驚きましたが,それよりも工事する面積がとても大きく,野球のグラウンドと同じくらいの広さでびっくりしました。学校と違って,ほとんど立っていなければいけなかったのが辛かったです。
こんなに仕事が大変だとは思いませんでした。初めてやる作業ばかりで,とても疲れました。でも,同じ現場で働いたみなさんが僕たちに熱心に教えてくださったので,つらい作業も楽しく飽きることなくできました。雨の中でやった作業は本当に辛く,やめたいと思いました。でも,一つの仕事をやり遂げた気持ちは,そこで働いた人でなければ味わえないものだと思いました。