福島県教育センター所報ふくしま「窓」 No.135(H14/2002.2)-008/036page
5日間という短い日数ではあまり覚えることはできなかったけれど,親切な人たちのおかげで,本当に辛い仕事も楽しくできて,良い経験になりました。これからの進路に役立てていきたいと思います。
4 Iホーム(実習生女子10名)
私たちがIホームで実習して勉強になったことはたくさんあります。
まず,お年寄りの方には笑顔で接しなければならないということです。お互い話をしていても,その時間は楽しく,そして相手が気分を悪くしないためにも,笑顔は忘れてはいけないということ。老人の介護といっても,口で言うほど簡単ではなく,とても神経を使うし,気を緩められないということ。お年寄りに対する接し方や福祉の大切さも分かりました。お年寄りの方は一人でできないことがたくさんあるので,その中でどれだけ私たちが役に立つことができるのかを知ることができました。ここで学んだことを生かし,お年寄りの方の役に立てたらいいなと思います。そして,お年寄りや介護の必要な方に,今まで以上に気を配り,生活していきたいと思います。
V 感想(保護者・事業所の声)
1 勤労の尊さを知る一番身近な家庭からの手伝いが消えて久しい。入学式の時,校長先生の,「茶碗を洗わせなさい」という言葉が浮かんできました。この度の計画はとてもうれしいと感じました。他人の中に入って味わう上下関係,緊張感,連帯感,園児と接するうちに芽生える優しさ,思いやり,工夫等々,その成果は確実に目に見えて表れていると思います。早速稲刈りの手伝いをしてくれました。親に説かれるより現場で身をもって会得する貴重な体験だったと思います。(幼稚園で実習した男子生徒の父親)
2 私事ですが,30分前には出勤して仕事の準備をします。小さなことですが毎日となると大変です。でも苦にはなりません。毎日掃除掃除だったと言っておりますが,仕事場はどこでも掃除に始まり掃除に終わるのは当然のこと。私も学生時代,病院の実習のことを思い出し,子供に,返事,出勤時間のことを言ってきました。
うるさいことは親以外は言いません。(販売店で実習した男子生徒の父親)
3 高校生活の中で授業とは違って働くことができるということは,社会に出たときとても参考になると思います。雨の中の仕事では風邪を引くのではないかと,とても心配しました。雨だから休みというのではなく,雨の日でもできる仕事をやる,仕事の厳しさを教えたかったのです。初めての土木工事(道路工事)現場に入り,雨の日も風の日もありましたが,私たちと一緒に5日間を頑張ってくれました。与えられた仕事だけでなく,自ら進んで仕事を探すところも見受けられ,大変評価できます。機会があったらまた来てください。ご苦労さまでした。
この道路が完成した時にはきっと,僕が手伝った所だよと思い出すでしょう。(H工務店)
4 今回,川俣高校生の職場体験である「インターンシップ」で3名の生徒を受け入れました。