福島県教育センター所報ふくしま「窓」 No.135(H14/2002.2)-010/036page

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特集 「地域とともに子供たちの生きる力を育成しよう!」

地域に開かれた学校づくりを通して
生徒の主体性をはぐくむ実践

福島県立会津農林高等学校

 

T 本校の概況

1 はじめに

本校は,明治40年に河沼郡立農学校として設立し,今年で95年目を迎える歴史のある農業高校である。昭和30年に現在の福島県立会津農林高等学校と改称。その後,社会の進展に対応した学科改編が行われ,平成3年に現在の農業科・園芸科・林業緑地科・食品加工科・生活経営科の5学科・5学級体制となる。

校訓「誠実・勤勉・忍耐」のもと,卒業生は1万8千有余名を数え,地域社会の発展に貢献しているばかりでなく,県内外の各界で活躍している。

野球部・相撲部をはじめ各運動部の活動も盛んで,今年度は全校生徒の約半数が地区大会に参加している。特に相撲部はインターハイ県大会において団体・個人とも4連覇という偉業を達成した。

また,学芸部・農業クラブ・家庭クラブの活動もめざましく,農業クラブ県連大会では,クラブ発表の部門で最優秀賞に輝くなど各発表部門や技術部門で優秀賞を受賞し,東北大会・全国大会に出場している。さらに,家庭クラブでは,スクールプロジェクト発表の部で念願の最優秀賞に輝き,東北大会への出場権を得るなど生徒自身が積極的に活動している。

2 学科と内容

本校では,各学科の目標を達成し,進路実現を目指すため,専門科目の学習を重視している。農業基礎・課題研究・総合実習などのプロジェクト学習を通して,考える力や想像力,たくましく生きる力を身に付けさせることに重点を置いて指導している。さらにT・Tや分割授業を取り入れた少人数指導による基礎学力の定着,生徒の多様な進路や興味・関心に対応した選択科目,コース制を導入し,成就感を持たせる指導を行っている。

また,専門教科での学習を深化し,さらに進路意識を高めるために,各科で農家や関連企業(建設現場,食品会社)で勤労体験をするインターンシップ等にも積極的に取り組んでいる。

 

 

U 活動のねらい

1 趣旨

近年の急激な社会構造の変化の中で,社会に対応できる人材の育成が望まれている。地域に開かれた学校作りを通して,生徒の創造力・自主性・問題解決能力等を育成することをねらいとする。

このことを踏まえ,本校では以下のことを目標に実践活動をしている。

@ 実践的,体験的な学習の充実を図りながら,視点を学校外にも向け,時代や新しい地域社


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