千年伝統 上川崎和紙(2/4)

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手漉き和紙の製法(1)
時間: 45秒
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現在、上川崎地区で行われている手漉き和紙の製法を簡単にご紹介しましょう。主な原料の楮は全国各地に分布し、栽培も容易で、繊維も比較的取り出しやすいことから、日本で一番多く使われている和紙の原料です。原木の刈り取りは、葉の落ちた12月〜1月の寒い時期に行われます。これを蒸して、表皮を剥がれ易くし、筒状に剥ぎ取っていきます。この表皮は、黒楮と呼ばれ、自然乾燥して貯蔵します。
手漉き和紙の製法(2)
時間: 22秒
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雁皮の黒皮を削り取るために、水に浸け、柔らかくし、アデというそそり台に乗せ、かずひき包丁で一本一本丁寧に削っていきます。こうして、白楮となった雁皮は、水にさらされ、白皮に付いた不純物を洗い流します。
手漉き和紙の製法(3)
時間: 26秒
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大釜に、水とソーダ灰を入れ、沸騰させた後、雁皮を入れ、2時間〜3時間、30分置きによく返しながら煮て、蒸らします。このかず煮は、火加減、水加減、そして雁皮を入れるタイミングなど、長い経験が必要な工程で、製品の出来に大きく関わるものです。

手漉き和紙の製法(4)
時間: 19秒
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次に、煮上げた雁皮を水の中ですすぎながら、一本一本丁寧に塵やアクを取り除いていきます。これを、かず出しと言い、冬の時期に漉かれる寒漉きでは、格別つらい作業なのです。
手漉き和紙の製法(5)
時間: 12秒
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さらに、カズブチという楮を叩き、繊維を砕く作業の後、ようやく和紙の原料である楮の下仕事が整うのです。
手漉き和紙の製法(6)
時間: 34秒
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さあ、いよいよ紙漉きです。日本の手漉き和紙は、他に見られない流し漉きという技法を生み出しました。これは、トロロアオイなどの粘性のある植物の粘液を楮と共に使う事により、水よりも比重の重い繊維を均一に、そしてより強く繋ぎ止め、また漉き水を揺する事で、より繊維を分散させ、薄い紙を漉くことが可能になるのです。

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