描かれた東海道 知られざる明治の画家 亀井竹二郎(3/4)

[前] [目次] [次]
舞阪駅 自渡口望荒井
時間: 34秒
mpeg1
real
2.0MB
mpeg1
5.7MB
mpeg2
26.0MB
天候や地形によって、形や表情を変える雲も描き分けられています。
浜松駅 金剛院観音
時間: 47秒
mpeg1
real
2.7MB
mpeg1
7.7MB
mpeg2
35.7MB
強い日差しを受けて白く見える地面。地面に強く映る黒もそうした光の強さを感じさせます。水面も光を受けて色を変えます。光の強さや流れの速さによって、時には白っぽく、また時には青く鮮やかに。空の色にも豊かな表情を見ることが出来ます。
光の表現
時間: 1分03秒
mpeg1
real
3.7MB
mpeg1
10.4MB
mpeg2
47.9MB
さらに竹二郎は、どうしたら光を表現することが出来るか、暗闇の中での僅かな明るさを表現することにも果敢に挑戦しました。家々に灯る明かりに照らし出される人々の生活。賑わう宿場は昼とはまた異なった顔を見せてくれます。

大磯駅 海浜晴景
時間: 48秒
mpeg1
real
2.8MB
mpeg1
7.9MB
mpeg2
36.5MB
夕暮れの浜辺を描いたこの作品は、夕日そのものを描くのではなく、照らし出される雲の輪郭を明るく描くことによって、沈んでゆく夕日を私たちに強く印象付けます。光を通さない、暗く厚い雲。その隙間から所々こぼれる光。彼は遠くまで続く空を見事に表しています。ここには画家亀井竹二郎の到達した一つの頂点を見ることが出来ます。
奥津駅 清見寺三保松原遠望
時間: 39秒
mpeg1
real
2.3MB
mpeg1
6.4MB
mpeg2
29.3MB
この作品でも、画面の半分以上にも渡って大きく取られた空に雲が浮かぶ様子が気持ちよく描かれています。遠くに見える帆船を置くことで、印象的な画面になりました。微妙な色合いを出しながら、筆を丁寧に重ねることで浅瀬の水面が巧みに表現されています。波飛沫は今にも動き出しそうなほど迫真的です。
描写力
時間: 30秒
mpeg1
real
1.7MB
mpeg1
4.9MB
mpeg2
22.6MB
亀井竹二郎の作品を見ていると、自分の目に映るものを見える通りに描きたいという、その強い思いが伝わってきます。彼が53枚のすべて、思い通りに描けて満足したのかどうかは分かりませんが、少なくとも当時の日本人の中で、抜き出た描写力を持っていたことはだけは間違いありません。

もどる

掲載情報の著作権は郡山市に帰属します。
郡山市の許諾を受けて福島県教育委員会が加工・掲載しています。